俳優で愛犬家のルーシー・ヘイルが、DV被害者とともにペットも受け入れてくれるDVシェルターを増やすために、ファンに呼びかけた。(フロントロウ編集部)

ペットも受け入れてくれるDVシェルターは少ない

 新型コロナウイルスの影響で、各国で深刻化したDV(家庭内暴力)。加害者に精神的/経済的/肉体的に支配され、被害者が逃げ出しづらいDVに対して、DVシェルターは被害者の逃げ場所となりサポートする。しかし、ペットも一緒に受け入れているDVシェルターは多くない。

 そこで、ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』や『ケイティ・キーン』の主役で、自身も犬のエルヴィスを飼っているルーシー・ヘイルが、The Purple Leash Project(ザ・パープル・リーシュ・プロジェクト)と組んで、サポートを呼びかけている。ザ・パープル・リーシュ・プロジェクトは、アメリカの各州に、少なくとも1つはペットも受け入れてくれるDVシェルターを作り、2025年までには、DVシェルターのうちの25%をペット受け入れ可にすることを目標としているプロジェクト。

 ルーシーは米Peopleのインタビューで、ペットも受け入れているDVシェルターが少ないことで、ペットを飼っているDV被害者がさらなる苦悩を抱えることを心配した。

「Purinaが、アメリカにあるDVシェルターのうち、たったの10%がペットを許可していると知らせてくれた時には信じられなかった。ペットを考慮してくれるシェルターが足りていないということは、被害者はペットと一緒にいるために虐待に耐えるか、ペットを置いていくという心がはちきれる決断をしなくてはいけない」

 ルーシーによると、DVシェルターに滞在した女性のうち、加害者がペットも虐待したり傷つけたり、殺したりしたと報告した人の数は、なんと70%にも及ぶという。「家庭内暴力と動物虐待には、確実に繋がりがある。ペットは、DV被害者の心をサポートする愛らしい存在であるため、加害者のターゲットにもなってしまう。被害者とペットを一緒にしてあげることは、両方を守るために重要」と、彼女は話した。

ルーシーも愛犬に助けられた

 今回、ペットも一緒に逃げられるDVシェルターを増やすために、ファンにサポートを呼びかけたルーシーは、新型コロナウイルスの外出自粛期間を、1人で過ごしたという。ただでさえ気が塞ぐ時期なのに、ずっと1人でいるとさらに気分は下がっていってしまう。そんななか彼女を支えたのが愛犬のエルヴィスだったそう。

画像: 今年5月にロサンゼルスでエルヴィスと散歩するルーシー。

今年5月にロサンゼルスでエルヴィスと散歩するルーシー。

「自粛生活をずっと1人で過ごしたから、もしエルヴィスがいなかったら自分がどうなっていたかは本当に分からない。彼は一緒にいて、私を正気でいさせてくれた。すごく仲良しだったけど、この時間を経て、さらに絆が深まった気がする」

 そう感じているからこそ、DV被害者が、ペットを危険な家に置いて出ていくという選択をしなければならないことに、心を痛めたよう。ルーシーは、10月22日に紫のアイテムを身につけ、ペットと一緒に撮った写真をSNSに公開し、プロジェクトを運営する団体のアカウントpurina とredroverorg、そして# purpleleashprojectをタグづけして、この問題をシェアしてほしいと話した。(フロントロウ編集部)

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