ホワイ・ドント・ウィー、結成5年目にビッグな決断
2016年に結成されたホワイ・ドント・ウィーは、ルックス・歌声・楽曲のレベルの高さが評価され、2017年にシングル「Something Different」でいきなりハリー・スタイルズやブルーノ・マーズを抑え、iTunes Pop Chartで1位を記録。2018年にはエド・シーランが“娘に聴かせたい”としてグループに曲を提供。2019年にはティーンの祭典ティーン・チョイス・アワードで最優秀音楽グループ賞を受賞しと、わずか数年で今の世代を代表するボーイズグループへと成長した。
しかしそんなホワイ・ドント・ウィーが2020年1月に突然、すべてのSNSの更新を停止。オンラインでのファンの熱量に支えられて大きくなってきたグループのライフラインであるSNSではプロフィール画像が真っ黒に代わり、ボーイズたちは表舞台から消えた。
ファンの前からひっそりと姿を消したホワイ・ドント・ウィーが、2020年9月29日に突然のように、約9ヵ月ぶりに新曲「Fallin’(フォーリン)」で再び第一線にカムバックした。
「グループ」から「バンド」へと生まれ変わる
ホワイ・ドント・ウィーが約9ヵ月という充電期間に行なっていたのが、“グループからバンドへと生まれ変わる”という大改革。ボーイズグループは楽曲制作に参加こそすれど、ライターの手を借り、プロデューサーにプロデュースされるのが一般的。しかしホワイ・ドント・ウィーは、自分たちで楽器を弾いて曲作りをする“バンド”になりたいという思いが強かった。
そこでボーイズは、9ヵ月のオフを利用して、5人でのアルバム制作に挑戦。5人全員が楽器を手にして、パーソナルな実体験をもとに歌詞をつむぎ、ハーモニーやアレンジを加えて曲を制作。もともとそれぞれが歌声に定評があるグループだったホワイ・ドント・ウィーは、全員がフロントマン級の歌唱力を持つボーイズバンドへと変身した。
そうして5人がレコーディングを続けるなかで、ダニエルが「スタジオに行こうとしている時に、奇妙と言えるような体験があったんだ。突然、曲が自分の頭の中へとドンっと落ちてきた。普段はメロディをこうしたいとか、細かく考えるのに」と、鳥肌まじりに振り返るスペシャルな曲が誕生する。
そんな体験をしたダニエルがメンバーたちとおよそ1時間という短時間で一気に完成させたのが、9月29日にリリースされた最新曲「Fallin’(フォーリン)」だった。ボーイズたちが自分たちで書いてプロデュースした初のリリース曲である「Fallin’」は、公開からわずか1時間後には米iTunesチャート1位に躍り出て、USのツイッタートレンドでも1位を獲得。ボーイズバンドとして生まれ変わったホワイ・ドント・ウィーの新章は、No.1で幕開けた。
WDW新時代を幕開ける「Fallin’」はストレートな恋心
ジョナとコービンが「ドアをバーンと蹴り開けて『来たぜ!』って言ってる感じ」と語っているように、「Fallin’(フォーリン)」には、ホワイ・ドント・ウィーの新時代を幕開けるにふさわしいパワフルさがある。力強いドラムビートが印象的な楽曲のミュージックビデオでは、ダニエルがドラム、コービンとジャックとザックがギター、ジョナがピアノを担当し、結成以来、初めて5人全員がMVで楽器を弾く。
「僕は無茶したくなる/Oh きみの前では僕は/僕は/僕は降参するしかない」という歌詞では、気になっている相手へのストレートな気持ちを歌う。「どうしても振り向かせたい女の子についての歌だよ。勇気を出して、思い切って声をかけるんだ。結果はどうあれね」とジョナ。
「Fallin'」のミュージックビデオでは、イメチェンした5人のルックスにも注目して欲しい。以前はキュートなルックスが人気だった5人が、クール系男子に移行。ワイルドなヘアから筋肉質なボディまで、大人の色気を感じさせる。
さらにMVの後半には、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」をオマージュしたシーンが登場する。これは、ボーイズバンドとしての自分たちの新しい方向性にクイーンのエネルギーに通じるところを感じたボーイズのたっての願いで取り入れられたという。
ボーイズバンドとして新たな時代に突入したホワイ・ドント・ウィー。米iTunes1位を獲得した「Fallin’」の成功を経て、次に待たれるのは、ジャックが「僕らをクレイジーな方向へと連れて行ってくれると思う」と語るセカンドアルバムのリリース。5人が自分たちの実体験や本音を詰め込んだ最もパーソナルなアルバムになると言っているだけに、ファンにとっては注目作。さらに、全員が歌えるバンドの次のチャプターには音楽界も注目している。いずれにしても、ホワイ・ドント・ウィーの快進撃はまだまだ始まったばかりと言えそう。
<リリース情報>
ホワイ・ドント・ウィー/Why Don't We
■シングル「フォーリン/Fallin'」
ダウンロード・ストリーミングはコチラ
■最新グッズ
購入はコチラ
Photos: Warner Music, Why Don't We/Facebook
※メンバーのコメントはオフィシャル動画およびオフィシャル資料より
(フロントロウ編集部)