新曲「Lonely」はジャスティン・ビーバーの“すべて”が詰まった1曲
これまでに「Baby(ベイビー)」や「Sorry(ソーリー)」といった数々のヒット曲を世に送り出し、2016年にはスクリレックス&ディプロによるユニット、ジャック・ユーとコラボした「Where Are Ü Now(ホウェア・アー・ユー・ナウ)」で自身初となるグラミー賞も受賞した、超人気シンガーのジャスティン・ビーバー。
10代前半でデビューして以来、音楽業界のトップを走り続けるジャスティンだが、順風満帆な音楽人生を送る一方で、若くして地位と名声を手にしたがために精神面で不調をきたしたり、薬物中毒に陥ったり、その結果として素行の悪さが目立つようになって世間から総スカンを食らったり、約2年間にわたる“暗黒時代”を過ごしたこともある。
そんなジャスティンがスターならではの孤独や苦悩について歌った新曲「Lonely(ロンリー)」には、「もし欲しいものを全部手に入れても話す相手がいなかったら?/みんな僕のことを知ってるかもしれない/僕はすべてを手にした/でも誰にも僕の声は届かない/そんなの寂しすぎる」など、ジャスティンが若くして成功した裏で複雑な思いを抱えていたことが痛いほどよくわかる歌詞がずらっと並ぶ。(歌詞の全訳はコチラから)
レコーディングの際、当時のことを思い出して“胸が苦しくなった”というジャスティン。今回、解禁された「Lonely」の特別映像では、この楽曲をプロデュースした敏腕プロデューサーのベニー・ブランコと、若者に絶大な人気を誇るシンガーのビリー・アイリッシュの兄フィニアス・オコネルによる制作秘話に加え、「僕のような立場にいる人間が“弱さ”を見せることは、とても意味のあることだと思う。だからこそ、僕はこの楽曲がとてもパワフルだと信じてる!実際に孤独を感じていた時に、そのことについて話せば良かったと後悔してる。でも、僕がこうやって自分の実体験を話すことで、今、同じような経験をしている人たちに声を上げる勇気を与えることができるかもしれない」という、ジャスティンがこの「Lonely」を通じて人々に伝えたかったことも明かされた。
ちなみに、ジャスティンは今年2月にApple Musicのラジオ番組に出演した際、先ほど名前が挙がったビリーについて、「若くして業界に入って、右も左も分からない状況だったのは、僕にとってはつらいことだった。みんな、僕のことが大好きだって言ってたのに、次の瞬間には、背を向けられた。なかなか難しい世界なんだ。だから、彼女には僕はいつでも味方だって知っていて欲しい」と、同じく若くして地位と名声を手にした自分自身と重ね合わせ、涙ながらに語っていたことがある。(フロントロウ編集部)