多くの有名俳優が誕生した『ハリー・ポッター』
イギリスで1997年に第1作目の小説が発売され、瞬く間に世界中の子供達に愛される代表的児童文学となった『ハリー・ポッターと賢者の石』。シリーズは全7作となり、映画化もされた。
映画版で主役のハリーを演じたダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン、ロンを演じたルパート・グリント、マルフォイを演じたトム・フェルトンは、その成長を世界中に見守られた子役達。現在はそれぞれ演技派俳優として成長し、また、エマはフェミニストとしてUN Womenの親善大使に任命されたり、ルパートは不動産会社を所有してビジネスパーソンとして名を馳せたりと、別分野でも才能を発揮している。
エマ・ワトソンが入れ歯のシーンはどこ?
今では、ハリーといえばダニエル、ハーマイオニーといえばエマといったように、それぞれのイメージがついているファンは多いけれど、映画化の第1作目では、小説を意識した役作りが行なわれたよう。しかしどうしても上手くいかなかったことが…。『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で監督を務めたクリス・コロンバス監督は、米ポッドキャスト『EW’s BINGE(原題)』のなかでこう明かした。
「賢者の石の撮影初日に撮ったのは、ハリーがホグワーツを見つめて、エマ、ダニエル、ルパートが列車の外に集まった最後の列車のシーンなんだ。原作では(ハーマイオニーの)歯が大きなネタだった。彼女は歯のかみ合わせが悪い感じだったから、エマはあのシーンでフェイクの歯をつけてるんだよ。でもあの大きな入れ歯を口に入れて、残りの撮影で演技できないと気づいたんだ。もし君が注意して見たら、ウソの歯が見えるはず」
原作ではハーマイオニーの前歯は大きいと表現されており、映画版でも再現したかったよう。街頭のシーンのハーマイオニーを見ると、確かに前歯が大きめ? しかしそんな大きな前歯も可愛らしいけれど、演技のために外された。
一方で『ハリー・ポッター』シリーズといえば、イギリスの超演技派俳優が勢ぞろいし、その面影なく役を演じきり、映画ファンを沸かせた。例えばレイフ・ファインズのヴォルデモートやエマ・トンプソンのトレローニー先生などは話題となり、マルフォイ役のトムはブリーチをし続けて金髪を保っていたというのは有名な話。そんな『ハリー・ポッター』シリーズの記念すべき第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』が、今夜の金曜ロードショーで放送される。(フロントロウ編集部)