ジャッキー・チェンが、最近あまりアメリカ映画に出演しない理由を明かした。(フロントロウ編集部)

ジャッキー・チェンが抱える不満

 香港出身の世界的俳優であるジャッキー・チェンを、最近見かけていない? 映画『プロジェクトA』や『ラッシュアワー』シリーズ、『ベスト・キッド』など、数えきれないほどの作品に出演してきたジャッキーは、今年で66歳。現在でもその身体能力に衰えはないけれど、アメリカ映画への出演は減ってきている。

 そのことについてジャッキーは、ブラジルのFilmelierによるインタビューで、「アメリカを去ったわけではない」とコメント。しかし、「良い脚本がないんだよ」と明かし、ある不満を口にした。

「多くの脚本が送られてくるけど、役柄は…、香港からの警官なんだ!」

画像: ジャッキー・チェンが抱える不満

ジャッキー・チェンのポリシー

 確かにジャッキーといえば、警官のイメージは強い。そして香港出身なので、その設定が組み込まれた脚本が持ち込まれることが多いよう。しかし、今なお向上心に溢れる国際的スターのジャッキーとしては、そんなイメージに縛られない様々な役を演じていきたいそうで、こう続けた。

「毎年、オーディエンスにはジャッキー・チェンの色々な面を見てほしい。オーディエンスには、僕のことをアクションも出来る俳優として見てほしい。ただのアクションスターではなくね。自分自身を繰り返すのは嫌なんだ」

 ジャッキーが最後に出演したアメリカ映画は、2017年の『ザ・フォーリナー/復讐者』。本作でジャッキーは、娘を目の前で亡くした、イギリスのロンドンでレストランを経営する元アメリカ特殊部隊員クァン・ノク・ミンを演じ、アクション満載の復讐劇のなかで、娘を亡くした父というエモーショナルな面も演じてみせた。また、香港で2019年に公開された『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』では、文豪妖怪ハンターとして主役を演じ、歌手としても活動してきたその歌声を劇中でも披露。アニメーションの『カンフー・パンダ』シリーズなどでは、声優として声だけの演技力も光らせた。

 とはいえアクションはジャッキーの代名詞であり、彼もそれを邪険に扱うつもりはなく、ほかのジャンルの作品に出演することに力を入れつつ、アクション作品への出演も行なうつもりだそう。

 そんなジャッキーといえば、アメリカを代表するアクション俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーとロシア映画『Viy 2:Journey to China(原題)』で共演。中国とロシアでは2019年に公開された本作は、アメリカで2020年11月にデジタルリリース予定で、アメリカのファンが楽しみにしている。(フロントロウ編集部)

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