※この記事には、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2のネタバレが含まれます。
シーズン2より重要キャラとなったヴィクトリア
Amazonプライム・ビデオのオリジナルドラマであり、人気アメコミが原作の『ザ・ボーイズ』はシーズン2が最終話まで配信され、シーズン3への期待がさらに高まっている。シーズン2では、アヤ・キャッシュ演じるストームフロントやクローディア・ドゥーミット演じるヴィクトリア・ニューマン議員といった新キャラクターも登場し、ドラマはさらに勢いを増した。
とくにヴィクトリアは、シーズン2の第1話から注目されていた頭部爆発事件を起こした真犯人であることが最終話で明らかとなり、遠隔で人を殺せる超危険な能力を持つ人物であることが分かった。
ヴィクトリア・ニューマンのモデルはあの人では?
そんな彼女は、最終話でその危険な正体が明かされるまでは、ホームランダーやヴォート社を公然と批判する正義感の強い女性議員としての姿が強調され、集会で大勢を前に堂々とスピーチをするシーンなどが描かれた。そしてその姿は、絶対にあの人がモデルだろうという声がファンの間で非常に強い。それは、2018年にアメリカで史上最年少の下院議員となり、名前の頭文字を取ってAOCと呼ばれ、支持を集めるアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員。
プエルトリコ系アメリカ人の父とプエルトリコ出身の母を持ち、政治家になる前はレストランでウェイトレスとして働いていた経験を持つ労働者階級出身の若手女性政治家として支持されるオカシオ=コルテス議員は、不公平を断固として許さないという態度で知られ、様々な場で語るスピーチが毎回話題に。その姿は、ヴィクトリアのモデルだろうと言われ続けているのだけれど、ヴィクトリアを演じたクローディアが米Comicbookに明かしたところによると、やはり議員からの影響は演技にあるという。
「表面的には、イエス。AOCっぽさのアイディア、彼女が表現しているものっていう感じかな。ヴィクトリアは政治に携わっている若くて革新的な女性で、人々を惹きつける声を持っていて、政治における若いメッセージであり、それこそが制作陣が表したかったことじゃないかな。だって、『そうだね。彼女は絶対にAOCだ。とくに最後に起こったことがさ』なんて言えないでしょう。AOCが自由時間にあんなことをしてるとは思わないし…。だから、ある角度からはイエス。でもそして、ファックノー」
クロ―ディアは、さすがに、人を殺していたことが明らかとなったヴィクトリアのモデルはAOCだとは言えない様子で、うまくオブラートに包んでAOCの影響はあると認めた。
ちなみにヴィクトリアは、原作コミック版からはかなり変更が加えられたキャラクターで、原作ではヴィクター・K・ニューマンという男性政治家。ヴォート社の元CEOで現在は合衆国副大統領を務めているという設定で、そのモデルはジョージ・W・ブッシュ氏となっている。(フロントロウ編集部)