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ノンバイナリーだと公言しているシンガーのサム・スミスが、レディー・ガガが自分自身を受け入れさせてくれたことを明かした。(フロントロウ編集部)

サム・スミスがレディー・ガガについて語る

 デビューアルバム『In The Lonely Hour(イン・ザ・ロンリー・アワー)』で独特のなめらかな美声でストレート男性への報われない想いを歌い、その年のグラミー賞で主要部門の年間最優秀レコード賞、年間楽曲賞、最優秀新人賞を含む4部門を受賞したシンガーのサム・スミス

画像: サム・スミスがレディー・ガガについて語る

 サムは2014年にゲイであることをカミングアウトした後、2019年3月に自身を男性や女性どちらにも分類・限定されないジェンダーである「ノンバイナリー」だと改めて明かした。

 社会に存在する性別の概念に囚われない生き方をしているサムは、ある時はスパンコールが配されたミニドレスに挑戦したり、またある時はダンディなスーツにゴージャスなネックレスを合わせたりとオシャレの幅をどんどん広げて、自分自身を全面的に出すようになったけれど、その陰には、シンガーのレディー・ガガの影響があったことを米Vogueのメイク企画の中で語った。

 サムは毎日のメイクにガガが2019年7月に発表したコスメブランドのハウス・ラボラトリーズ(HAUS LABORATORIES)のリップを使っているようで、そのリップを紹介。そしてリップを紹介する際に「私にとってガガは、おそらく自分のジェンダーを受け入れることができた理由。15歳の時に(ガガのアルバム)『The Fame(ザ・フェイム)』がリリースされ、ガガに夢中になった。そしてガガは、自分自身であることを許してくれ、風変わりなことを誇らしく思わせてくれた。これは個人的な表現の形だったけど、風変わりな保護でもあった。ホモフォビア(※)やいじめっ子に、僕は自信を持ったし自分のクイアさにパワーを感じているから、もう少しあっちに行ってと言ってるような感じだった」と、ガガが自分の人生に大きな影響を与え、人生を変えてくれたと話した。

(※)ホモフォビアとは、同性愛や同性愛者に対する嫌悪感、偏見、差別、恐怖感を持っている人。

 サムは実際にガガに直接感謝の気持ちを伝えているようで、ガガは「あなたは私のスペシャルなベイビー。あなたのメールで泣いちゃった。天使の歌声を持つあなたに、承認やアドバイスはいらない。あなたはパーフェクトなんだから」と過去にツイートしている。

 ガガはこれまでのキャリアにおいて、ずっとLGBTQ+へのサポートを表明し、さまざまな貢献を行なってきた。そしてガガがサムというシンガーの誕生に一役を買い、またサムがほかの誰かの人生を変えている。(フロントロウ編集部)

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