ケース1:キャンディに青酸カリ混入
1974年の10月31日、アメリカのテキサス州ディアパークで事件が起こった。8歳の男の子が、トリック・オア・トリートの「ピクシー・スティック」というキャンディーを食べ、すぐに嘔吐し、病院に行く途中で死亡した。
犯人は彼の父親、ロナルド・オブライアン。彼は多額の借金を抱え、自分の子供たちに保険金をかけていた。彼の娘はすぐにキャンディーを食べなかったため無事だった。しかしロナルドは無差別殺人に見せかけるため、近所の子供達にも青酸カリ入りのキャンディーを配っていたという。
一年後、彼は殺人罪で有罪となり、彼は薬殺刑によって死刑を宣告された。
ケース2:日本人留学生、殺人事件
1992年のハロウィンの夜、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュに留学していた日本人留学生の服部剛丈が射殺された。
近所に馴染みのない服部氏は、イベント会場を探すのに苦労していたという。やがて家を見つけたと思い、彼は家の扉をノック。しかし返事がなかったため、自分の車に向かって歩いて戻り始めた。すると突然家のドアが開き、服部氏は「パーティーにきたんです」と声をかけた。ところが、戸口の男は服部氏をリボルバーで撃った。
その後、服部氏は間違った住所に行っていたことが判明。犯人のロドニー・ピアーズは、傷害致死罪に相当する「計画性のない殺人罪」として起訴されたけれど、正当防衛が認められ、陪審員は12名全員一致で無罪の評決を下した。
服部氏の父親は、2012年にJapanTodayに「まだアメリカにいるような気がすることがある。いつか帰ってくると思う」と語っている。
ケース3:ハロウィンの悪戯が起こした悲劇
ご存知の通りトリック・オア・トリートは、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」という意味。ここでお菓子をもらえなかった子供は、いたずらをする権利が発生するのは周知の事実。アメリカでは、そのいたずらとして、生卵を投げつけるのはポピュラーないたずら。
ところが、1998年のハロウィンにはそのイタズラが致命的なものになった。ブロンクス在住の21歳のカール・ジャクソンと彼のガールフレンドがパーティーに息子を迎えに行ったとき、ティーンエイジャーたちが自分たちの車に卵を投げつけてきたそう。
ピーターは、イタズラをやめろと言うために車から降りた。それを見たティーンエイジャーの一人が銃を取り出し、ピーターの頭に一発。即死だったと米NY Timesは報じている。
17歳だった犯人のカーティス・スターリングは殺人と凶器の所持で起訴された。彼は有罪判決を受け、20年の服役に。
米NY Timesによると、カーティスは毎年ハロウィンの時期になると、ピーターの母親から「あなたがまだそこにいてくれてよかった」というメッセージカードを受け取っているという。
ケース4:ハロウィンを悪用した愛憎劇
1957年のハロウィンの夜、ピーターとベティ・ファビアーノが眠りについた後、ロサンゼルスの自宅のドアベルが鳴った。ピーターはベッドから起き上がり、キャンディーを持ってドアに向かうと、玄関には仮装用マスクを被った女性が。彼女は紙袋に入っていた手を上げ、持っていた拳銃で彼の胸を撃った。即死だったという。
米LA Timesによると、警察は最終的にジョーン・ラベルという女性を逮捕。実はこの女性は、ピーターの妻ベティと性的関係を持っていたという。ラベルは別の女性ゴルダイン・パイザーを説得し、ピーターを殺害させたそう。ラベルはパイザーと共に第二級殺人の罪で有罪判決を受けた。
(フロントロウ編集部)