ビヨンセが投票報告&バイデン氏支持を表明
米現地時間の11月3日に投票が締め切られるアメリカ大統領選挙。共和党候補のドナルド・トランプ大統領と民主党候補のジョー・バイデン前副大統領、どちらが勝ったのかわかるまでには、数日、場合によっては何週間も要する可能性もあるが、有権者たちがアメリカという国の未来のために清き一票を投じられるのは、泣いても笑っても、3日が最後となる。
アメリカでは“選挙イブ(election eve)”とも称される最終日前の2日、それまでどちらの候補に投票するか、はっきりとは明言していなかったシンガーのビヨンセが、投票を終えたことを報告。
「バイデン ハリス(Biden Harris)」とバイデン前副大統領とカマラ・ハリス副大統領候補の名前が書かれたマスクで、民主党側に投票したことを明かし、モノグラム柄のハットに貼った「I Voted(投票しました)」と書かれたお馴染みのステッカーをチラ見せした。
ビヨンセの故郷であるテキサス州は、「レッド・ステート(赤い州)」と呼ばれ、代々、共和党優勢となっている州。
ビヨンセは、自身の最後のひと押しが、それを覆すことに繋がればという願いを込めて、「やり抜こう、テキサス! #Vote」とコメントを添え、フォロワーたちに投票を促した。
ビヨンセは、トランプ大統領がヒラリー・クリントン元民主党候補に勝利し、第45代アメリカ合衆国大統領に就任することが決まった2016年の大統領選挙でも、ほかの著名人やセレブたちと比べると遅い、選挙前日に夫のジェイ・Zらとともに、ヒラリー氏への支持を明言。
オハイオ州クリーブランドで行なわれた支援コンサート『ゲット・アウト・トゥー・ボート』にサプライズ出演し、「女性が国を率いる。私の娘にはそれを見て育ってほしい。可能性は無限大だと知ってほしい」、「娘や息子たちの未来を考えなければなりません。私たちと同じように彼女たちのことを気にかけてくれる人に投票しなければなりません。だから、わたしは彼女(ヒラリー氏)を応援します」と熱いスピーチを披露した。
ガガがビヨンセの支持表明を引用
今回も、選挙締め切りを翌日に控えたギリギリのタイミングで自身の支持を明確にするという、4年ぶりの伝統を貫いたビヨンセ。
この行動に“乗っかって”、民主党のバイデン大統領候補&ハリス副大統領候補への投票を呼びかけたのが、今回の選挙で民主党側の力強い支援者となっているシンガーのレディー・ガガだった。
2010年にリリースされたコラボ曲「テレフォン(Telephone)」での共演以来、友情を育み、2017年にビヨンセが双子を妊娠したことにより、米最大級の野外フェス、コーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーを辞退しなくてはならなかったときには、ガガが急遽代役を務めたり、ガガが全身の骨格筋に激しい痛みやこわばりが生じるリウマチ性疾患である、線維筋痛症の療養のため、活動休止に入った際には、ビヨンセがお見舞いのギフトと激励のメッセージを送るなど、支え合ってきた2人。
ガガは、インスタグラムストーリーでビヨンセの投票報告を引用し、「テキサスのみなさん、ブルー(青い州)になりましょう。クイーン・ビー(ビヨンセの愛称)がそう言っているんですよ!ビヨンセ、愛してる。やってやりましょう!」と、バイデン氏とハリス氏への投票を呼びかけた。
今回の選挙に向けて、熱心に民主党へのサポートを表明してきたガガは、つい先日、デビューから現在までの歴代の記憶に残る衣装に再び袖を通し、有権者たちに“ひとりひとりが持つ権利を行使して、声を上げよう”と呼びかけるユニークな動画を公開したことも話題になった。
ガガは現地時間の2日夜に、激戦区となる可能性が高いペンシルベニア州ピッツバーグでバイデン陣営が行なうドライブスルー形式の政治集会に参加。パフォーマンスを行なう。
音楽界が誇る2大歌姫であるビヨンセとガガの強力なバックアップを受け、バイデン氏はトランプ大統領の再選を食い止め、勝利することができるか? (フロントロウ編集部)