テイラー・スウィフトが来たる11月の米大統領選で元副大統領である民主党のジョー・バイデン候補を支持することを正式に表明。次期大統領に求めることについても語った。(フロントロウ編集部)

テイラー・スウィフトがジョー・バイデン候補への支持を正式表明

 今年7月に通算8作目となる最新作『フォークロア(Folklore)』をサプライズでリリースしたテイラー・スウィフトが、米V Magazineのインタビューに登場。そのなかで、来たる11月のアメリカ大統領選挙について語った。

画像: テイラー・スウィフトがジョー・バイデン候補への支持を正式表明

 米V Magazineの最新号の刊行が発表された米現地時間10月7日には、共和党の現副大統領であるマイク・ペンス氏と、民主党の副大統領候補であるカマラ・ハリス氏による次期副大統領候補同士による討論会が行なわれたのだけれど、テイラーはツイッターでこのことに言及。自身がなぜバイデン候補を支持するかについて語ったインタビューが米V Magazineのインタビューに掲載されることを報告して、次のようにツイートした。

 「副大統領同士の討論会の夜に(インタビューが)公になるなんてすごくピッタリ。私も観て、テレビに向かって叫びながらカマラ・ハリスを応援するつもり。それから、お手製のクッキーも作ったの」とテイラーはバイデン候補の陣営を全面的に支持することを正式表明して、「BIDEN 2020」と描かれたお手製のクッキーまで焼いたことを明かした。

 テイラーは以前から反トランプ大統領の姿勢を打ち出してきたことで知られ、人種差別の撤廃を訴える「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)運動」に関してトランプ大統領がデモの参加者たちを「悪党」呼ばわりした際には、「私たちは11月にあなたを投票で辞職させる」と宣戦布告していた。

 その後、カマラ・ハリス氏が正式に民主党の副大統領候補に指名された際、ハリス氏の決意表明ツイートを引用する形で「YES(イエス)」とコメントして賛同を示していたテイラーだけれど、来たる大統領選について正式に民主党への支持を示したのは今回が初となっている。

画像: 民主党のバイデン大統領候補と、ハリス副大統領候補。

民主党のバイデン大統領候補と、ハリス副大統領候補。

 テイラーの支持表明を受け、バイデン候補がこの投稿に反応を示し、テイラーの2017年発表の楽曲「…Ready For It?」の歌詞を引用しながら次のようにツイートした。

「テイラー、この国の歴史における重要な瞬間に、君からのサポートと声を上げてくれたことに感謝するよ。選挙の日はもうすぐそこまで迫っている。準備はいいかい?(are you ready for it? )」

 さらに、ハリス氏もテイラーのこのツイートに反応。2014年にリリースされたテイラーの楽曲「Style」の歌詞を引用する形で、次のように返信した。

「投票が時代遅れ(out of style)になることはない。サポートをありがとう、テイラー。追伸:クッキーのレシピを公開して」

テイラーが次期大統領に求めること

 テイラーは米V Magazineとのインタビューで、次期大統領に求めることについて語っており、次のように述べている。

「私たちに最も必要な変化は、有色人種の人たちが安全で、適切に代表されているように感じられるようにし、女性たちには自分たちの身体について選択する権利があり、LGBTQIA+コミュニティの人たちはより認められ、包括されるべきだということを認識する大統領を選ぶことです」

 さらに、テイラーは「誰しもが、地球規模の健康的な危機を深刻に捉え、人々の命を第一に考えてくれる政府を与えられるべきです」と述べた上で、次のように続けた。「状況を改善するために私たちにできる唯一のことは、これらの問題に積極的に向き合い、それに取り組んでいく方法を見つけてくれるリーダーを選出することです」。

画像: テイラーが次期大統領に求めること

 「今年の大統領選では、誇りを持ってジョー・バイデンとカマラ・ハリスに投票するつもり」とテイラー。「彼らの統治下でなら、アメリカが切実に必要としている癒しのプロセスを始めることができると信じてる」と続けて語り、ジョー・バイデンに投票することを公にした。

 テイラーはデビューから頑なに政治発言を公でしなかったことで知られていたものの、2018年10月に政治的な発言を解禁し、アメリカ中間選挙で民主党候補者に投票することを表明した。(フロントロウ編集部)

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