コーラを放置するとどうなる?
130年以上前にアメリカで発明されて以来、世界中で愛されている炭酸飲料のコーラ。コカ・コーラやペプシ・コーラといった大手飲料メーカーだけでなく、近年では、独自の製法で作ったオリジナルのコーラを販売するインディーメーカーも登場するなど、その人気は衰えることを知らない。
シュワッとはじける炭酸とコクのある甘さ、独特なスパイスのハーモニーのトリコになり、1日1回はコーラを飲まないと気が済まないというマニアもいるほどだが、一体、コーラを長期間手つかずのまま放置してみたらどうなるのだろうか?
そんな疑問に立ち向かったのが、以前から果物からファストフードまで、さまざまな食べ物が“腐りゆく様子”をひたすら定点観察したタイムラプス(低速度撮影)映像を投稿しているYouTubeチャンネルの「Temponaut TimeLapse」。
氷入りのグラスに注いだコーラにレモンを添えたものを放置し、これ以上は変化がないだろうという105日目まで、その様子を見守ってみた映像に、たくさんの視聴者が衝撃を受けている。
その映像がコチラ。
3時間ほどで氷がすべて溶けた後、1週間ほどは、コーラが少しずつ蒸発していく以外は、目に見えた変化は起きないものの、6日目あたりから表面に緑色のカビが。カビはどんどん大きくなっていき、水位が減っていくとともに、グラスの内側の側面にもいくつも繁殖していく。
そこからはもう、どんどん黒く濁っていくコーラが蒸発し、カビが台頭していく様が続く。85日目には、もう数センチほどの真っ黒な液体と、大きなカビの斑点が残るだけ。レモンもかピカピに朽ちて、だいぶ可哀想な状態になっている。
105日目には、コーラはほぼ消失。残りをこぼそうとしてみたが、カビで膜が張っているため、コップを傾けてもこぼれない、レモンを分解してコップの中に入れてみても、膜に引っかかって下まで落ちないという、プチミラクルも発生した。
視聴者たちは、見たこともないコーラの結末に驚きを隠せない様子で「コーラって放置すると無くなっちゃうんだ」、「まるで自分で自分を飲んでいるみたい」、「コーラは100日以上放置したら口にしてはいけない“禁断の醤油”みたいになるんだね」といったリアクションを寄せている。
ちなみに、米国農務省(USDA)は、コーラやソーダといった砂糖入りの炭酸飲料は基本的には傷みにくく、パッケージに記載された賞味期限が切れてしまった後も、未開封であれば、ダイエット計のコーラやソーダならば3ヵ月、通常のコーラやソーダならば9カ月以内であれば飲んでも大丈夫なはずだとアドバイスしている。
Temponaut TimLlapseは以前、オレンジジュースでも同様の実験を敢行。果汁何パーセントのオレンジジュースを用いたかは不明で、量によっても差は生じるが、その際には、コーラの約半分の48日でコップの中身がほぼカビだらけになり、消失していた。
(フロントロウ編集部)