今年行なわれたアメリカ大統領選で共和党候補であるドナルド・トランプ現大統領への支持を表明していたリル・パンプが、投票はしていなかったことが明らかになった。(フロントロウ編集部)

トランプ大統領への支持を表明したリル・パンプ

 米現地時間11月3日に投票が行なわれた今年のアメリカ大統領選でドナルド・トランプ現大統領への支持を表明していたラッパーたちがいたが、2017年にリリースした「グッチ・ギャング(Gucci Gang)」でブレイクを果たし、2019年には“ハーバード大学中退”を自称するアルバム『Harverd Dropout(ハーバード・ドロップアウト)』をリリースしたラッパーのリル・パンプもその1人。

画像1: トランプ大統領への支持を表明したリル・パンプ

 リルは、日本の安倍晋三前首相がかつてホワイトハウスでトランプ大統領と面会した際に撮影した画像を加工したものをSNSに投稿して、トランプ大統領への支持を表明。現在は削除されている動画でトランプ大統領を支持する理由を説明して、「俺はバイデンのために33,000ドル(約363万円)も税金として収めないといけないみたいなんだ。スリーピー・ジョー(※)、クソ食らえ!」と、今回の大統領選で勝利した民主党候補のジョー・バイデン次期大統領が掲げている、年間40万ドル(約4,400万円)以上の所得に対する増税策を、トランプ大統領を支持する理由として挙げていた。

※“寝ぼけたジョー”を意味する、トランプ大統領がバイデン次期大統領を侮辱するためにつけたあだ名の1つ。

 リルはその後、トランプ大統領から若者への影響力の大きさを買われ、米現地時間11月2日にミシガン州グランドラピッズで行なわれた、投票前最後の演説で登壇。トランプ大統領を支持するセレブの筆頭の1人として、一躍その顔がお茶の間に知られることとなった。

画像2: トランプ大統領への支持を表明したリル・パンプ

実は投票していなかった?

 モデルのベラ・ハディッドが「このガキは負け犬」と痛烈に批判するなど、リルがトランプ大統領への支持を表明したことをめぐっては波紋が広がっていたなか、なんと今回、リルが投票へは行っていない可能性が浮上した。

 アメリカでは大統領選で投票するにあたって事前に登録が必要なのだけれど、米The Smoking Gunによれば、リルはこの登録を済ませていなかったという。

 リルは昨年、フロリダ州マイアミ・デイド郡に家を購入しており、こちらを「主たる住所」として登録しているため、従来であればフロリダ州で投票する権利があるのだけれど、米The Smoking Gunがフロリダ州マイアミ・デイド郡の選挙管理当局に確認したところ、リルの本名であるガジー・ガルシアの名前は登録されていなかったそう。リルは記事執筆時点でこのことに言及していない。

 アメリカ大統領選は、多くのメディアがバイデン候補の当選確実を報じている一方で、トランプ大統領は根拠のないままに、選挙で「不正」が行なわれたと主張し、敗北を認めていない。(フロントロウ編集部)

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