痩せる遺伝子に着目した「サートフードダイエット」
海外で大人気のサートフードダイエットとは、サートフードと呼ばれる食品を積極的に取り入れることで、脂肪燃焼が促進されて痩せやすくなるというダイエット法。2016年に誕生したこのダイエットは、大幅なダイエットに成功したシンガーのアデルが実践したと報じられたことで人気に火がつき、取り入れる人が急増。欧米を中心に今や一大ブームとなっている。
とくに注目を集めている理由が、結果が出るのが早いこと。サートフードダイエットの考案者であるイギリスの栄養医学の研究者、エイダン・ゴギンスとグレン・マッテンは、自身の著書「サートフードダイエット」のなかでこのダイエットの有効性を調べる研究を行なったことを明かしている。それによると、40人の対象者にモデルとなる食事プランを実践させた際、たったの1週間で平均3.1kgも体重が減ったという。それほどまでに早く結果が出るのには、サートフードが持つ特別な働きが関係している。
サートフードとは?
サートフードダイエットで積極的に摂取するサートフードとは、痩せる遺伝子と称されることもあるサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがある食品のこと。このサーチュイン遺伝子が活性化することで脂肪の燃焼が促進されるため、痩せやすい体へと近づくことができるという。そんなサートフードは、日本でもおなじみの食材が多いのも魅力。
〈サートフードの一例〉
サートフードには、ケールやセロリ、オリーブ、たまねぎ、パセリ、ルッコラなどの野菜や、豆腐、味噌、納豆などの大豆食品、そば粉、りんご、クルミ、デーツ、ダークチョコレート、オリーブオイル、ココア、赤ワイン、緑茶などの食品がある。
またサートフードは痩せやすくなるだけでなく、美肌づくりを助ける抗酸化物質や、便通に欠かせない食物繊維なども豊富に含まれていることから、ダイエット時に気になる肌荒れや便秘を予防することもできるという。
サートフードダイエットの方法
では、どのようにサートフードダイエットを実践したら良いのか。サートフードダイエットは、その考案者による3週間の食事プランが提案されているけれど、サートフードを食事に多めに取り入れるだけでもOK。
米ビバリーヒルズのウェイトロス&ニュートリションセンターの所長であるエイドリアン・ユーディム医学博士は、「カロリー制限など厳しいルールに従わなくても、サートフードが多めの食事に切り替えるだけで、一定のダイエット効果が期待できる」と米メディアShapeで明かしている。ちなみにダイエット考案者による食事プランは以下のとおり。
1~3日目:サートフード中心の食事を1日1回のみ。さらにサートフードでつくったグリーンジュースを1日3回飲むことができる。1日のカロリーは1,000kcal以内に抑える。
4~7日目:サートフード中心の食事を1日2回、サートフードのグリーンジュースを1日2回摂取する。1日のカロリーは1,500kcal以内に抑える。
8~21日目:1日3回サートフードが豊富な食事をとることができ、カロリー制限は一切なし。小腹が空いたときには、サートフードを使ったおやつやサートフードのグリーンジュースであれば間食に取り入れてもOK。
比較的リバウンドのリスクが低いとされているサートフードダイエットだけれど、最初の7日間で我慢をしすぎることで人によっては体調が優れなかったり、リバウンドしてしまったりと逆効果になることもあるので、無理は禁物。自分に合った取り入れ方で、賢く食事をするのがオススメ。
日本でも徐々に注目を集めているサートフードダイエット。食べ過ぎてしまいやすい冬に、食べてOKなダイエットとして取り入れてみては。(フロントロウ編集部)