ロレアル パリが、ストリートハラスメントをなくすためにキャンペーンを開始。カギは、その現場にいる第3者。(フロントロウ編集部)

ロレアル パリがストリートハラスメントに立ち上がる

 世界的化粧品会社であるロレアル パリが、「STAND UP Let's Act Together Against Street Harassment(立ち上がって。ストリートハラスメントに一緒に対抗しよう)」という名の動画を公開した。

 街を歩いているだけで性的なコメントを投げかけられたり、痴漢に遭ったり、後をつけられたりすることは、世界中の多くの女性が経験している。にもかかわらず、こういった被害は軽く見られ、被害を報告した女性自身が気にしすぎだとか、女性自身に非があったとして非難するヴィクティム・ブレーミング(被害者非難)が起こることは少なくない。

 こういった公共の場で起こっている性的嫌がらせは、ストリートハラスメントと呼ばれて問題となっている。ロレアルが、ストリートハラスメントをなくすために行動する団体Hollabackと組んで立ち上げたキャンペーンSTAND UP Against street harassmentの調査では、78%もの女性が公共の場で性的嫌がらせを受けた経験があり、公共の場での性的嫌がらせは女性が受ける性被害の最大のものだと指摘。ロレアルは声明のなかで、ストリートハラスメントについてこう分析する。

「“ストリートハラスメント”というものは、じつはそこまでセックスに関するものではなく、女性に対する力と支配によるものだと学びました。女性たちは、道端で嫌がらせをされることは彼女たちの尊厳や安心感、自分自身の価値を奪うものだと話してくれました」

ストリートハラスメント撃退には第3者の行動が重要

 2014年にYouTubeに公開された「女性としてニューヨークを歩いた10時間」という動画を知っているだろうか? 街を歩いているだけで、女性は性的嫌がらせをどれだけ受けているか。そしてその嫌がらせをしている男性は、女性を嫌がらせていることに無自覚である様子を映しだし、大きな話題となった。

 ストリートハラスメントをなくすためには第3者の傍観者が行動を起こすことも重要だという点が、ここ数年で呼びかけられている。しかし、助けたくてもどう行動すれば良いのか分からないという人は、かなり多い。そこでロレアルは、「5D」を提案する。

「Distract/注意を逸らす」友達のフリをする。時間を聞く。注意を逸らさせる。
「Delegate/依頼」助けてくれる人を見つけ、割って入るよう依頼する。
「Document/証拠を取る」見て、目撃し、通報することを提案する。
「Direct/指導する」嫌がらせをしている人物に止めるよう言い、間に入り、守る。助けを呼ぶ。
「Delay/後で」事件発生の後に被害者を落ち着かせ、嫌がらせの行動は間違っていると同意する。

 この5Dは、今回ロレアルが公開した公開された動画のなかでも、被害者を助けるために第3者が行なっていることが分かる。

 日本でも、作家のアルテイシア氏とYouTuberのシオリーヌが、動画「Active-Bystander=行動する傍観者」を2020年の国際ガールズデーに公開して、大きな話題になった。女性が街を歩いているだけで性被害に遭う。そんな状況を変えるためにも、第3者の行動は重要なカギ。(フロントロウ編集部)

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