ルッソ兄弟の新作映画『チェリー』では、主演にトム・ホランドが起用された。その理由が、さすがトムホ。(フロントロウ編集部)

ルッソ兄弟の新作『チェリー』にトムホが主演

 マーベルMCU映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の監督や、Netflix『タイラー・レイク -命の奪還-』などの製作で知られるアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ兄弟は、新作映画『チェリー(原題:Cherry)』で、MCUでスパイダーマンを演じたトム・ホランドを起用した。

 『チェリー』は、元軍医で深刻なPTSDを患う男性が、麻薬性鎮痛剤(オピオイド)に依存するようになり、銀行強盗になってしまうという物語。ニコ・ウォーカーの同名小説を原作としている。

愛されキャラのトムホが『チェリー』に起用された理由

 愛されキャラとして知られ、おちゃめなスパイダーマン像を作り出したトムの印象とは180度違うと言っても過言ではない役どころに、ルッソ兄弟がトムを起用した理由とは一体? 2人が受けた米Vanity Fairのインタビューでアンソニーが明かしたところによると、トムが起用された理由は、トムが愛されキャラだからこそだったよう。

「トムが部屋に入ってきた時…、もう6年とか前?彼は若くて、新米で。彼のカリスマ性はただただ私たちを圧倒した。彼には努力なしのチャーミングさがある。俳優として、あれを真似するのはすごく難しいだろうね。彼は本当に愛されるタイプだ。この役には、映画が暗い時にも観客の心を閉ざさないようにする、トムのようにカリスマ性を持つ人が必要だということが分かっていた」

 愛されキャラのカリスマ性。その言葉は、たしかにトムをよく表現している。ルッソ兄弟の作品ともなれば、様々な人が見ることになるであろう『チェリー』。しかしその題材から、物語が進むなかであまりに暗くなりすぎて、作品が人を選ぶことになりかない。そこでトムを主役にすることで、その雰囲気がうまく緩和されることを狙ったという。

画像: トム・ホランドとアンソニー・ルッソ。

トム・ホランドとアンソニー・ルッソ。

トムホにとっても自信作である『チェリー』

 また本作は、トムにとっても重要な作品になっている様子。トムはフィリピンのINQUIRERによるインタビューで、『チェリー』は自分史上最高の作品だと話した。

「『チェリー』は僕にとっての最高の作品だと思う。ルッソ兄弟は、マーベル・ユニバースにお別れを言って、彼らのキャリアの新たなキャプターを開けるために素晴らしい仕事をしたと思う。この旅に、彼らが僕も一緒に連れていってくれたことは本当に嬉しいよ。みんなが『チェリー』を見たら、僕の変化にすごく驚くんじゃないかな」

 映画『チェリー』は、全米で2021年2月26日に劇場公開、Apple TV+では2021年3月12日より配信開始を予定している。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.