ドラマ『スタートレック:ディスカバリー』に、2016年に事故死した映画版『スタートレック』のアントン・イェルチンを悼んだ演出が加えられ、ファンの感動を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

※この記事にはドラマ『スタートレック:ディスカバリー』シーズン3エピソード7のネタバレが含まれています。

長年の名作『スタートレック』

 『スタートレック』シリーズは、1966年に放送されたドラマ『宇宙大作戦』をオリジンとする一連のSF作品。これまでに13本もの映画が制作され、6作品のドラマシリーズが放送されている。

 未来の宇宙が舞台の本作は、宇宙船のU.S.S.エンタープライズ号を中心に、60年代には珍しく多様な人種や種族を持つ人々を乗船させ話題となった。

 そんなシリーズでお馴染みのキャラクターのチェコフは、初期から登場しているロシア人航海士。2009年に公開された劇場版の第11作目の『スター・トレック』からは、映画『グリーンルーム』や『君が生きた証』などに出演したアントン・イェルチンが演じ、好評を博した。

画像: 長年の名作『スタートレック』

 ところが、そんなアントンは2016年に不慮の事故で27歳の若さにして死去。シリーズ13作目の映画『スター・トレック BEYOND』公開直前に発生した事故により、多くのファンがその死を悲しんだ。

 そんな『スター・トレック』のファミリーであるアントンの死を悼み、現在配信中のシリーズ最新ドラマ『スタートレック:ディスカバリー』ではある演出が加えられた。

アントン・イェルチン、ドラマ『スタートレック:ディスカバリー』に登場…

 『スタートレック:ディスカバリー』は、2005年に終了したドラマ『スタートレック:エンタープライズ』以降、12年ぶり6作目のドラマシリーズ。宇宙船を舞台としながら船長以外を主人公とする初の『スター・トレック』シリーズとして、注目されながらスタートした。

 現在、そのシーズン3が配信中で、先日配信されたばかりのエピソード7『真の統一』の中で、なんとアントンの名前が宇宙船となって登場する。その名も、U.S.S.イェエルチン。かつて存在した謎を秘めている可能性の高い船だという。これは、アントンが無くなった直後に公開された映画『スター・トレック BEYOND』でエンドクレジットの前に「For Anton」という一言が追加されて以来の重要な瞬間といえる。

 現在、映画『スター・トレック』シリーズは新型コロナウイルス感染拡大の影響で制作が保留となっている。ただ、米Varietyによると、脚本は既に完成していると言われているため、今後の動きもチェックしていきたい。アントンのチェコフ亡きいま、どのような作品になっていくのだろうか。(フロントロウ編集部)

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