プロが教えるファンデブラシ選びのコツ
ベースメイクの仕上がりは、ファンデーションの処方や質感、肌との相性などによって決まるけれど、もうひとつ忘れてはいけないのが使うツール。メイクのプロによるとブラシ選びは、ファンデ選びと同じくらい重要なことだという。
人気コスメブランドであるパット・マクグラス・ラボ(Pat McGrath Labs)のメイクアップアーティストを務めるアデオラ・グボエガは、「どんなブラシを使うかが、ファンデの処方と同じくらい仕上がりを左右するということに多くの人が気付いていない」と英Stylistで指摘。自分の好きな仕上がりになるタイプのブラシを選ぶことが、より満足のいくベースメイクをつくるカギとなるそう。
ではどんなブラシを使うとどんな仕上がりになるのか、肌の仕上がりをブラシのタイプ別にご紹介。
しっかりカバーしたいなら、フラット型ブラシ
カバー力が上がるとアデオラが勧めるのは、フラット型のブラシ。先端が平らになっているフラット型のブラシは、毛穴や肌の色ムラ、赤みといった部分をしっかりカバーして、毛穴レスな肌に仕上げてくれるという。アデオラはそのカバー力について、「フラット型ブラシを使うと、ファンデのカバー力をよりアップさせてフルカバー仕上げの肌になる」と説明。
このタイプのブラシは毛先が直線状に整えられているため、肌とファンデをしっかり密着させて塗ることができ、抜群のカバー力を発揮してくれるという。
ナチュラルに仕上げたいなら、丸型ブラシ
自然に見えるナチュラルなベースメイクにしたい人にぴったりだと話すのは、毛先にかけて丸くふくらんだ丸型ブラシ。アデオラによるとこのタイプは、ファンデをふんわりと肌にのせることができるため、薄づきに仕上がるという。
丸型ブラシは、ナチュラルな仕上がりだけでなく何度か重ねることでしっかりカバーすることもできるので、その日の予定によって仕上がりを変えたいという人にもオススメ。
シームレスに仕上げたいなら、チークブラシ
ファンデを塗るときにあえてチーク用のブラシを使用するというプロも。セレブ御用達メイクアップアーティストのサー・ジョンは、「チークブラシでファンデを塗ると、肌に溶け込むようなシームレスな仕上がりになるんだ」と説明。この仕上がりが気に入っているため、ファンデーションブラシはほとんど使わないそう。
サー・ジョンによると、チークブラシはファンデ用のものよりも肌にファンデがつきすぎないため、厚塗り感を防ぎながら均一にカバーしてくれるのが特徴。そのため、ほどよくカバーしつつ素肌っぽさも残るというフラット型ブラシと丸型ブラシの中間のような仕上がりが叶うという。
ファンデーションの仕上がりを理想に近づけるブラシの選び方。これまでブラシを重要視していなかった人は、この機会に見直してみては。(フロントロウ編集部)