『glee/グリー』のライアン・マーフィーによる映画『ザ・プロム』に出演したメリル・ストリープは、ライアンのことが怖かった? その理由とは。(フロントロウ編集部)

メリル・ストリープが語るライアン・マーフィーの才能

 ドラマ『glee/グリー』を手掛けたヒットメーカーのライアン・マーフィーが監督を務めるミュージカル映画『ザ・プロム』が、12月4日より一部の映画館で劇場公開。12月11日よりNetflixで独占配信開始となる。

 新型コロナウイルスや政治問題など、かなり様々なことがあった2020年を、明るい気分で終えたいと考える映画好きにぴったりの本作には、大御所メリル・ストリープや、オスカー俳優のニコール・キッドマン、コメディアンで俳優のジェームズ・コーデンなど、実力派俳優が出演。ライアンとともに制作を引っ張ったと思いきや、なんと、あのメリルはライアンが怖かったという。しかしそれはライアンの性格が怖いといったことではなく、メリルがライアンの才能を認めるからこそ。彼女はプレスにこう話した。

 「ライアン・マーフィーのファンなんだけれど、ライアン・マーフィーが怖くもあったの。『アメリカン・ホラー・ストーリー』が理由でね。あの怖さには魅了された。あの作品は美しく、酷く、グロテスクで、そして何かがすごくすごく真実味を帯びていた。だからこそ、彼は人生において本当に怖いものを見極める目があると分かっていた」

画像: メリル・ストリープが語るライアン・マーフィーの才能

『ザ・プロム』はこの時期に必要とされている作品

 『アメリカン・ホラー・ストーリー』はホラーというジャンルだけれど、アメリカでは高視聴率を記録し、評価も非常に高く、様々な賞を受賞している。怖いだけでない恐怖を描いたライアンの才能はメリルをも怖がらせたけれど、『ザ・プロム』は彼が得意とする別のジャンルであるミュージカル。メリルも、「この作品における彼の寛大さには驚いた。彼は真剣に真実を手にしようとしているんだけど、寛大さを恐れていないの。これはただただ大きな愛の話で、そしてそれこそ、この世界のこの時期に私たちがただ必要としているものでしょう」と話し、今年見るのにぴったりの作品に仕上がっているよう。

 さらに、作中で高校生カップルを演じた注目の新星アリアナ・デボーズとジョー・エレン・ペルマンは、他の共演者からも温かく見守られていたようで、「ライアンがこの作品にもたらした幸福や愛、そしてその大きさには準備が出来ていなかったと言わなくてはいけない。この映画の制作は楽しかったし、ジェームズと同じ気持ち。私たちは、アリアナとジョー・エレンという2つの大きなキャリアの誕生を見守られたの」と語った。(フロントロウ編集部)

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