シャネルが毎年恒例の特別なコレクションを開催
フランスを代表するファッションブランドであるシャネル(Chanel)が2002年から毎年12月に行なわれるメティエダールコレクションを開催。このコレクションは、通常のコレクションとは違い、フランスなどのアトリエで活躍する職人たちの技術を称える特別なコレクション。
2020年はロワール渓谷に位置する貴婦人たちの城と呼ばれるシュノンソー城にて開催され、67ルックがお披露目された。一番多かった黒と白の市松模様のアイテム以外にも、シャネルを代表するツイードやパールのアイテム、丁寧に施された刺しゅうのコートなど、職人技が光るコレクションに。
しかし、2020年はいつもとは少し違った雰囲気の中メティエダールコレクションが開催されていた。シャネルがコレクションを開催すると、いつもならば、世界各国からファッション界を代表するスタイリストやセレブ、そしてごく一部の顧客たちが集結する。シャネルのコレクションに参加できるのは名誉だと言う人もおり、例年は200人以上が参加するのだけれど、今回のメティエダールコレクションは違った。
ファッション情報誌WWDによると、当初メティエダールコレクションは例年のように200人のVIPゲストをショーに招くつもりだったけれど、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でフランスが2度目のロックダウンに入ったことにより、ゲストの招待は不可能と判断したよう。
ゲストはクリステン・スチュワートのみ
しかし、このコレクションにはたった1人だけゲストとして、最前列でショーを見守った人が。それは、映画『トワイライト』でブレイクを果たした俳優のクリステン・スチュワート。クリステンはオールブラックコーデで、ネックレスをつけただけというシンプルなスタイルでコレクションに参加して、1人でショーを観覧。
Wow @ Kristen Stewart being the only guest at today's Chanel show... what a flex: pic.twitter.com/DvYBuPg3kJ
— Alyssa Vingan (@alyssavingan) December 3, 2020
最後には1人でスタンディングオベーションを行ない、コレクションを仕上げた職人たちへ拍手を送った。クリステンは2014年からシャネルのミューズに選ばれて以降、シャネルのキャンペーンモデルの1人として活躍。そのため今回もメゾンのミューズであるクリステンだけが招待されたよう。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により異例なことが多かったけれど、今回のシャネルのショーはゲストを0にするのではなくあえてクリステン1人だけを参加させた特別なコレクションとなった。(フロントロウ編集部)