ガイ・リッチー監督の人気映画『コードネーム U.N.C.L.E.』
映画『コードネーム U.N.C.L.E.』は、2015年に公開されたスパイアクション。1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の劇場版リメイク作品となっている。
本作の監督を務めたのは、映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『シャーロック・ホームズ』シリーズを手がけたガイ・リッチー。軽快でスタイリッシュな描写に定評がある。
本作の舞台は1960年代の東西冷戦時代。忍び寄る核の脅威から世界を救うために、ロシアとアメリカの最強スパイが手を組んで戦う。凄腕だけれどプレイボーイで女に弱いアメリカのスパイ、ナポレオン・ソロ役を映画『マン・オブ・スティール』やドラマ『ウィッチャー』のヘンリー・カビルが演じ、真面目で几帳面だけれど短気なロシアのスパイ、イリヤ・クリヤキン役を『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーがそれぞれ演じた。共演には『エクス・マキナ』のアリシア・ヴィキャンデル、そして『ラブ・アクチュアリー』のヒュー・グラントなど、人気俳優が名を連ねる。
そんな映画『コードネーム U.N.C.L.E.』だけれど、もともとはあのトム・クルーズが主演を務めることが決まっていたことを知っている?
トム・クルーズ、『コードネーム U.N.C.L.E.』出演が決まっていた
トム・クルーズは、映画『トップガン』や『ミッション:インポッシブル』などで知られ、世界中で人気の高い俳優。そんなトムは、映画『コードネーム U.N.C.L.E.』の制作が行なわれていた初期の段階で、主演に抜擢されていた。
米Deadlineによると、トムはナポレオン・ソロ役としてアーミーと共演する予定だったものの、2015年に公開された映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の制作に専念するという理由で降板を決定。このニュースは当時、世間を驚かせた。
実は、『コードネーム U.N.C.L.E.』は映画会社の米ワーナー・ブラザースにとって肝いりの企画だった。かつては、『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニーがタッグを組んで制作されるという企画もあったほど。
そんなビッグタイトルにトムに代わって抜擢されたのがヘンリー。今となっては、『コードネーム U.N.C.L.E.』はヘンリーの代表作のようなもの。トムがナポレオン・ソロを演じている姿は見てみたい気がするけれど、結果としてはヘンリーのナポレオン・ソロも最高のハマり役であった。(フロントロウ編集部)