スターバックスの「激甘ドリンク」のお味は…?
日本にも1600を超える店舗を展開するアメリカ・シアトル発祥のコーヒーショップチェーン、スターバックス(Starbucks)。定番メニューに加えて、シーズンごとに顧客たちをワクワクさせるような新メニューを発表することで知られているけれど、すでにあるオーダーに好みの材料をプラスしたりしてカスタムドリンクを作ってもらうこともできる。
アメリカ・ルイジアナ州に暮らす19歳のTikTokユーザー、マリン・ショートは、仕事帰りにスターバックスのドライブスルーでベンティ(約710ml)サイズのアイスコーヒーにバニラシロップを5プッシュ、キャラメルシロップを3プッシュ、ホイップクリームやヘビークリームなどをトッピングした激甘なカスタムドリンクを注文。TikTokにレビューを投稿しようと動画を撮影していた。
しかし、いざオーダーを受け取り、駐車場に移動して車内でひと口飲んでみると、激甘なはずなのに、まったく味がしない。クリーミーな食感やほんのりとした甘さは感じたものの、期待していたほどの甘さや風味は伝わってこなかった。
「味がしないんだけど。なんでだろう?」と不思議そうな表情を浮かべたマリンだったけれど、すぐにある可能性が頭をよぎった。
「もしかして私、COVID-19(新型コロナウイルス)に感染してる…?」
そういえば、朝起きたら鼻が詰まっていたというマリンは、新型コロナウイルス特有の症状の1つに「味覚がなくなる」というものがあることを思い出してプチパニックに。「ちょっと待ってよ、全然味がしないんだけど…!」と不安そうにカメラをOFFにした。
その一部始終を収めた動画がコチラ。
@mcfluflu ##greenscreen I’ll keep you guys posted omg... ##covid19 ##coronavirus
♬ original sound - maryn
母親に電話をかけて相談し、すぐに感染の有無を確認する検査を受けたところ、結果は陽性。マリンは新型コロナウイルスに感染していた。
この数日前に発熱はあったものの、幸いごく軽症で、味覚や嗅覚がなくなった以外は目立った症状はなかったというマリン。彼女が投稿したTikTok動画は、再生回数が370万回を突破し、メディアでも報じられるほどの注目の的となった。
若者への注意喚起に
米Todayに語ったところによると、もともと鼻炎アレルギーもちのマリンは、スターバックスで注文した激甘ドリンクを飲むまで、本当にまったく感染に気づいておらず、「最初は、バリスタがクリームを入れすぎてしまったことが味がしない原因なのかと思っていた」という。
動画を公開したことで大きな反響があったといい、「(公開して)良かったと思う。私の動画を見て、『検査を受けなくちゃ』って思ったと、たくさんの人たちがコメントしていたし、私たちみたいな10代や20代の若い世代は、お年寄りを守らなくちゃいけないとは言われているけど、まさか自分たちがCOVIDに感染するとは思っていないから」と、若い世代に、少しでも感染の疑いがあると感じたら判定検査を受けることの重要性をアピールできたと思うと米BuzzFeed Newsに語っている。(フロントロウ編集部)