SNSでバズったドラマ『フレイザー家の秘密』
米HBO®︎で2020年10月から6週にわたって放送されたサスペンスドラマ『フレイザー家の秘密』。全6話というミニシリーズは口コミにより毎週視聴者数が上昇し、最終回の視聴者数は第1話より21%も倍増。ファイナルエピソードが全米放送された11月29日には、ドラマの原題である「The Undoing」が米Twitterでトレンド入り。俳優、モデル、リアリティスター、ラッパーなど多くのセレブのアカウントでも『フレイザー家の秘密』についての投稿がみられた。
「ネタバレ投稿で『フレイザー家の秘密』のフィナーレを台無しにされたら私泣いちゃう」
「娘が一緒に寝たいって言って私のベッドに入ってきた。これじゃ『フレイザー家の秘密』が見られない。早く寝てくれますように」
「私、誰がやったか分かったと思う」
「母親の仕切りで、それぞれが犯人だと思う人の名前を紙に書いてフィナーレを見るまで閉まっておいたの」
「『フレイザー家の秘密』の最終話を心待ちにしているのは俺だけじゃないよな」
「『フレイザー家の秘密』を今見終えた…オーマイゴッド!」
「あのエンディングにワケがわからなくなってる」
「24時間でイッキ見した。オーマイゴッド。なんて作品なの。HBOがまたまた素晴らしい仕事をしてくれた。並外れた作品だった。息ができない気分」
「コートの役でいいから『フレイザー家の秘密』のオーディションを受けたかった」
イギリスでは『ゲーム・オブ・スローンズ』超え
イギリスではSky Atlanticで放送された『フレイザー家の秘密』は、第1話の視聴者数が1ヵ月(28日)で280万人を突破。Sky Atlanticと言えば、イギリスにおいて、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』、『ユーフォリア/EUPHORIA』、『ウエストワールド』、『ビッグ・リトル・ライズ』といった多くの有名作品を放送してきたけれど、『フレイザー家の秘密』第1話の280万という数字は、同社が放送した『ゲーム・オブ・スローンズ』の185万人という記録を超えるもの。
Skyのコンテンツ・マネージング・ディレクターであるザイ・ベネットは、11月末の時点で、「ドラマ『フレイザー家の秘密』は私たちをハラハラさせ、Sky Atlanticでローンチされたアメリカのシリーズとしては史上最大のヒット作になると見込まれています」と声明でコメントした。
ドラマのあらすじと予告編
『フレイザー家の秘密』の主人公は、マンハッタンで医師の夫ジョナサン・フレイザー(ヒュー・グラント)と、名門私立校に通う息子ヘンリー・フレイザー(ノア・ジュープ)とともに、幸せなセレブ生活を送る臨床心理士のグレイス・フレイザー(ニコール・キッドマン)。ある日、息子のヘンリー・フレイザー(ノア・ジュープ)の学校に通う生徒の母親エレナ・アルヴェス(マティルダ・デ・アンジェリス)が殺害される痛ましい事件が起き、時を同じくして、グレイスの夫が姿を消す。
それから夫にまつわる彼女の知らなかった事実が次々と明らかになり、事件はニューヨーク中が注目する裁判へと発展。完璧だった彼女の人生が音を立てて崩壊していく...。フレイザー家の他にも、グレイスの身を案じる大富豪の父親フランクリン・ラインハート(ドナルド・サザーランド)、上流階級のフレイザー家を敵視し執拗に捜査するジョー・メンドーザ刑事(エドガー・ラミレス)、グレイスを支える学校のママ友のシルヴィア・スタイネッツ(リリー・レイブ)、フレイザー家に雇われた敏腕弁護士のヘイリー・フィッツジェラルド(ノーマ・ドゥメズウェニ)、エレナの夫フェルナンド・アルヴェス(イスマエル・クルス・コルドバ)と、それぞれの思惑や疑いが絡み合う。
『フレイザー家の秘密』が視聴者を惹きつける4つの理由
1. 制作陣・キャストが素晴らしい
『フレイザー家の秘密』では、ニコール・キッドマンとヒュー・グラントが初共演。映画『パディントン』の1作目にニコールが、2作目にヒューが出演するという、すれ違いのような接点があった2人。本作で、一時は俳優業を辞めるとまで宣言したヒューの米TVシリーズ初出演が叶ったのは、ヒューを夫役に、とこだわったニコールの説得があったからだと言われている。
そして脚本を担当するのは、ニコールと共に、エミー賞8冠に輝いたドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』を生み出したデヴィッド・E・ケリー。2人が再びタッグを組み、ベストセラー小説(ジーン・ハンフ・コレリッツ著「You Should Have Known」)を映像化した。
「最初の2話を書き終えたデヴィッド・E・ケリーが、『はい』と言って(脚本を読ませてくれた)。素晴らしい作品で夢中になったわ。スザンヌ(・ビアー)とずっと仕事がしたいと思っていたから、監督をやってくれるか聞いたら、その場で承諾してくれたの。その後、あなた(※ヒューのこと)の興味をひくことができた」(米HBO®︎の公式YouTubeより)
2. 「犯人は誰?」という最大の疑問
殺人事件が起きるサスペンスドラマなだけに、最大の面白みは、エレナを殺害した“犯人は誰”なのかという疑問。映画クラスの演技派俳優が集まっているだけあり、誰もが真実を言っているように見えて、誰もが嘘をついているようにも見える。
本作ではこの疑惑を、全6話というミニシリーズの短さを活かして、視聴者のテンションが冷めないようなスピードで展開していく。当初は第3話にするはずのシーンをあえて第2話のラストに持っていってクリフハンガー(※続きが気になる衝撃的なシーン)を用意するなど、サスペンスドラマにおいて視聴者の気持ちを離さないための製作陣のこだわりは絶品。
「とても大きな“犯人は誰だ?”という要素があるノルディックノワール風なサスペンス作品だ」(米HBO®︎の公式YouTubeより)
3. キャラクターの精神を深掘りする脚本
『フレイザー家の秘密』は登場人物は多くない代わりに、それぞれのキャラクターの人間性を深掘りして魅せる。慈悲にあふれた行動の裏にひそんだエゴと自己陶酔など、それぞれの人間性に善と悪が絡み合い、人間とはいくつもの異なるレイヤーが折り重なった複雑な生き物なのだということを痛感させられる。
「(ドラマには)完全なる救世主も、完全なる悪人も、1人も存在しない」(米HBO®︎の公式YouTubeより)
4. スサンネ・ビアらが撮る映像美
ニコールが本作の監督を打診したのは、2016年のドラマ『ナイト・マネジャー』で第68回エミー賞監督賞を受賞したスサンネ・ビア。彼女のディレクションのもと、映画『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞撮影賞を受賞したアンソニー・ドッド・マントルが、コロナ前のニューヨークを舞台に映画級の映像美でドラマを描く。
医者や弁護士、起業家などエリートの世界が舞台の同作では、ニューヨークの富裕層の暮らしが垣間見られるところも魅力。フレイザー家が暮らすタウンハウスはドラマの全米放送後に約32億円で売りに出されて話題を集め、宿泊サイトAirbnbにて1泊約13万円でレンタルされているフレイザー家のビーチハウスもドラマをきっかけに注目を浴びている。
「とてもシネマティックで、ニューヨークがたっぷり見られる。ニューヨークをひとつのキャラクターかのように撮った作品なの」(米HBO®︎の公式YouTubeより)
日本ではいつからどこで見られる?
ドラマ『フレイザー家の秘密』は、ハリウッド大作のTV初放送や圧倒的クオリティのHBO®ドラマを独占最速放送しているBSハイビジョン3チャンネル編成のプレミアムチャンネル「BS10 スターチャンネル」で1月27日(水)23時より独占初放送される。スターチャンネルが展開している「インターネットTV」からも視聴可能。
【STAR1 字幕版】 1月27日(水)より、毎週水曜23時ほか
※1月23日(土)19時45分~ 第1話<先行>無料放送
■BS10 スターチャンネルの視聴方法はコチラ→https://www.star-ch.jp/about/#contents02
■インターネットTVの視聴方法はコチラ→https://www.star-ch.jp/promotion_p/
(フロントロウ編集部)