カーディ・Bとメーガン・ジー・スタリオンのコラボ曲「WAP」に苦言を呈した大御所ラッパーのスヌープ・ドッグに、カーディの夫で同じくラッパーのオフセットが猛反論。「女性を鼓舞するべき」と訴えた。(フロントロウ編集部)

スヌープ・ドッグが「WAP」に難色を示す

 元ストリッパーという異色の経歴を持ち、さらに2019年のグラミー賞で、女性アーティストとして史上初めて最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことで知られるラッパーのカーディ・B。そのカーディが、“女子大生ラッパー”として注目を浴びるメーガン・ジー・スタリオンとコラボした大ヒット曲「WAP」は、日本語で「濡れたアソコ」という意味の「Wet Ass Pussy」の頭文字を取ったタイトルと歌詞の内容が「卑猥すぎる」として、保守派の人たちの怒りを買うなど色々と物議を醸したことで知られる。

 大御所ラッパーのスヌープ・ドッグも「WAP」を聞いて色々と思うところがあったようで、「もっとプライバシーや親密な時間を大切にしようぜ。自分から教えるのではなく、彼に見つけさせるんだ。それは君のプライドであり、 所有物であり、ナイルの宝石なんだ。(秘密は)君だけが保持してるべきだ。その時がくるまで、誰も知るべきではない」と、リモート出演したトーク番組『Central Ave(原題)』でコメント。

画像: スヌープ・ドッグが「WAP」に難色を示す

 さらに、若い頃であればまったく気にならなかったが、アラフィフの“おじさん”になった今、「WAP」のように性に積極的な楽曲を聞くことによって、若い女の子たちが自分の体を粗末に扱ってしまうのではないかと心配していることも明かした。

カーディの夫オフセットが先輩ラッパーに物申す

 しかし、カーディの夫でヒップホップグループのミーゴスのメンバーであるオフセットは、スヌープとは正反対の意見を持っているようで、米TMZの突撃取材を受けて反論した。

 「俺は女性のビジネスに干渉したりしないから、ああいう風に口出しする男が大嫌いなんだ。俺たち男性ラッパーも同じことを曲にしてる。男性が女性に対してとやかく言うことはできない。なぜなら、彼女たちはものすごくパワフルだからだ。今や社会進出してる女性は大勢いる。その邪魔はしちゃいけない。これほどたくさんの女性アーティストが活躍してたことはいまだかつてない。彼女たちは(男性に)追いついて、追い越して、様々な記録を樹立している。そして、(『WAP』は)2人の女性が協力して作った曲で、大成功を収めた」

画像: カーディの夫オフセットが先輩ラッパーに物申す

 以前、シンガーのテイラー・スウィフトが、元彼とのエピソードを曲にすることを批判する声に対し、「ブルーノ・マーズやエド・シーランも同じように元恋人とのこと曲にしてるけど批判されない」と反論していたが、オフセットも同じ問題点を指摘し、さらにこう続けた。

 「俺たちは女性を鼓舞するべきであって、彼女たちに何ができて、何ができないかあれこれ指図するべきじゃない。女性たちがどれだけの期間、『これはできない』『あれはやっちゃいけない』って言われ、エンターテイメント業界でのけ者にされてきたか知ってるか?だから女性がやることに口出しするな。これはただの娯楽なんだ」

 私生活では“浮気夫”でカーディから二度も三行半を突きつけられたことがあるオフセットだが、今回の発言は夫としても男性としても「満点」だとして、ファンから高く評価されている。(フロントロウ編集部)

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