ジョージ・クルーニーがトム・クルーズに理解を示す
現在、イギリスで映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作の撮影に臨む俳優のトム・クルーズが、2メートル以上の対人距離を呼びかけるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保していなった現場スタッフに対して、「(あのようなことは)もう二度と見たくない!二度とだ!!言われた通りにできなければ、お前はクビだ!ここにいるクルーの誰かがまた同じことをしてるのを目撃したら、お前はここからいなくなると思え!」と、Fワードと言われる放送禁止用語を交えて激怒する音声が流出した騒動で、多くのファンからトムの言動を支持する声があがるなか、俳優のジョージ・クルーニーもトムに理解を示した。
先日、自身が主演を務めるNetflixのオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』のプロモーションのために、名ラジオパーソナリティのハワード・スターンによるリモートインタビューに応じたジョージは、そこで「過剰反応だったとは思わない。だって、実際に(コロナ禍でルールを破ることは)問題だからね。テレビ番組のADをやっている友人がいるんだけど、あそこまでいかないにしても、同じようなことがあったと言ってた」とコメント。
続けて、「自分だったらあんな大ごとにはしなかったと思う。誰かを辞めさせようとしたりね」としたうえで、「権力がある立場にいるのはすごく難しいことなんだ。そこにいるすべての人たちに対して責任があって、彼はその責任を果たすために正しいことをした。撮影ができなくなれば、大勢の人たちが仕事を失うことになる。みんながそのことをちゃんと理解して、責任ある行動を取らなければならない」と擁護した。
ただし、最初にちょっと触れていたが、トムのやり方に100%同意しているわけではないそうで、「ああいったかたちで責任を課すのは、僕のスタイルではないかな。特定の人を指し示して注意することが、効果的とは思わない。けれど、やり方は人それぞれだからね。(あのやり方が正しかったかどうかは)実際に現場にいた人たちが、後々、教えてくれるんじゃないかな」と言うと、「でも、彼がなぜあんなに怒ったのかは理解している。怒った理由については、彼は何も間違っていない。ただ、個人的に僕はあそこまでしないかもしれないと思ったんだ。けれど、僕は状況をすべて把握してるわけじゃないからね。もしかしたら、その前に10〜15回くらい同じことがあったのかもしれないし」と、過去に何度も同じような状況を目撃したことがあったなら、話は別だとした。
ちなみに、トムの今回の騒動については、映画『美女と野獣』のル・フウ役でおなじみの俳優ジョッシュ・ギャッドや、ドラマ『ウォーキング・デッド』のジェフリー・ディーン・モーガンの妻で俳優のヒラリー・バートンら、同業者からも賛同する声が多い。(フロントロウ編集部)