冬でも香水の香りを長続きさせるには?
香水の香りの持続力は、パルファンとオードトワレなど種類による違いをはじめ、調香や香料などによっても差がでてくるけれど、季節でも違いがあり、とくに冬は香りが消えてしまいやすいという。その理由は、冬は肌が乾燥しているから。
そう話すのは、シャネルやジョー マローン ロンドンといった有名ブランドの香水開発に携わってきた経歴を持ち、英国発のフレグランスブランド、シェイ&ブルー(Shay&Blue)の創設者でもあるドム・デ・ヴェッタ。ドムは、「香水の香りは、肌の水分が多いほど長持ちするんだ。その一方で、肌の水分が少なく乾燥している冬は、香りが早く消えやすくなってしまう」と米Get the glossでコメント。でも香りが消えやすい冬でもなるべく長く持続させるためのコツがあるそう。
香りのプロが教える、香水の香りが早く消えるのを防ぐ対策法をチェック。
肌を保湿後に香水をつける
まず香りの持続のために冬に取り入れたいのは、肌の保湿。ドムが話したとおり、乾燥した肌は香りが飛びやすいので保湿はマスト。香りを邪魔しない無香料のボディクリームを使って十分に保湿した後、香水をつけることがオススメだという。
そして、事前に保湿するのがオススメな理由はもうひとつ。ドムは、「ファンデーションの前にプライマーを塗ることで化粧ノリがよくなるように、ボディクリームは香りを密着させるベースとしての働きを果たしてくれる」と説明。香水が付着する肌をベースとして整えることで香りがしっかり密着して、消えにくくなるのだそう。
持続しやすい香りを選ぶ
できるだけ長く香水の香りを楽しむためのもうひとつの方法が、持続しやすい香りを選ぶこと。
ドムは、「サンダルウッドやベチバー、パチョリなどの濃厚な香りが多く調合されている香水は、時間が経っても消えにくく持続しやすいから、長持ちさせたい人にはオススメ」とコメント。また、ベースがムスクやウッディ系のものは比較的香りが長続きしやすいという。
反対に香りが消えやすいのが、柑橘を中心としたさわやかな香り。とくに冬にはあっという間に消えてしまうこともあるというので、冬もほんのりとした香りを長時間楽しみたい人には、ヘアフレグランスを使うのもオススメだそう。
肌が乾燥するシーズンには長続きしにくい香水の香り。プロのアドバイスを参考に冬でも香水を最大限楽しんでみて。(フロントロウ編集部)