キャサリン妃が語る王室での緊張の“初クリスマス”
2011年に大学時代の同級生でイギリス王室のウィリアム王子と結婚し、ロイヤルファミリーの仲間入りを果たしたキャサリン妃が一般家庭の出身であることは有名な話だが、これまで王室のしきたりとは無縁の暮らしを送ってきたキャサリン妃にとって、王室で過ごす初めてのクリスマスは緊張の連続だったよう。
なかでもキャサリン妃を悩ませたのが、エリザベス女王に渡すクリスマスプレゼントの中身。キャサリン妃はその時のことについて、英ITVのスペシャル番組『Our Queen at Ninety(原題)』のなかでこう語っている。
「サンドリンガム・ハウス(※)で初めて過ごした時のことを今でも覚えています。私は女王に、クリスマスプレゼントに何を渡せばいいのか悩んでいました。『どうしよう。何あげたらいいの?』と迷っている時、ふと相手が自分の祖父母なら何をあげるか考えました。そして、私なら『何かを作ってあげる』と思ったんです。(手作りのものを渡すなんて)完全に間違った方向に向かう可能性もありましたけどね」
※エリザベス女王の私邸のひとつで、ロイヤルファミリーは毎年クリスマスをそこで過ごすのが慣例となっている。
大失敗に終わる可能性も考えつつ、「祖母のレシピでチャツネを作って渡すことにした」というキャサリン妃。手料理を振る舞うなんて逆に大胆な気もするが、キャサリン妃の心配をよそに、翌日、食事の席に着くとテーブルにキャサリン妃が作ったチャツネが並べられていたという。
「(女王の反応が)少し心配でしたが、翌日、食卓に(自分の作ったチャツネが)並んでいることに気づいたんです。このさりげない行為によってすべてが報われました。その時、女王はいつもこうやって気配りをしてきたのだということに気づきました。周りの人たちに対する、女王の思いやりや気遣いがとても感じられる行動だと思います」
ちなみに、チャツネとは、南アジアや西アジアを中心に使われているソースまたはペースト状の調味料のことで、ミドルトン家に代々伝わるものは、ズッキーニにりんごや玉ねぎ、レーズンなどを加えたフルーティな味わいが特徴的なんだそう。(フロントロウ編集部)