イギリスのマクドナルドで、あるオーダーが拒否されたことが物議をかもしている。(フロントロウ編集部)

英マクドナルド、雪の日のある頼みを拒否

 イギリスに住むある女性は、クリスマスに故郷に戻り、年末に自宅へ帰るため車を走らせていた。その日の気温は0℃前後で、みぞれや雪が降っていたという。

 イギリスの北西部に位置するリバプールの郊外を通っている時に温まりたいと感じた彼女は、あたりを見渡したものの、多くのレストランやカフェが閉まっていたため、マクドナルドのドライブスルーに並んだそう。すると彼女は、1人のホームレスの男性が横になっているのを見つけた。

 英Liverpool Echoの取材によると、女性は過去にホームレスの人々へ食事を提供するボランティアをしていた経験があるそうで、放ってはおけなかったよう。男性のために食料を買うことにした女性だったけれど、予想外の言葉が返ってきたことを明かす。

 「レジの人に窓から、この男性のためにミールと温かいドリンクを私の支払いに追加できるか聞きました。店員ははっきりと、『ノー。それはできません。ホームレスの人々に食料を買わないでいただいてます。彼らは暴力的になりえるので』と。私は言葉を失い、『彼は人間で、狂暴なカモメではない!』とだけ言いました」

画像: 英マクドナルド、雪の日のある頼みを拒否

 ドライブスルーのオーダーの場所ではなく、すでに窓口についてしまっていたことが理由で、オーダーが追加できないといった理由なら理解できるものの、料金をちゃんと支払って購入した商品であればどうしようと購入者の自由だと感じられるが、女性の頼みは断わられてしまった。

女性は別のファストフード店で食事を購入

 そこで女性は別の場所で食料を購入し、それを持ってふたたび男性の元へ届けにいったという。「じつは、私が食料を持ってふたたび現れた時、男性は泣き出しました。私も辛くなって、一緒に泣いてしまいました」と振り返る彼女は、その時は非常に動揺していたため、マクドナルドの店舗の店長に話を聞くことはしなかったという。

 しかしその後マクドナルドに問い合わせたところ、マクドナルド側は、そのようなルールはないため調査を開始するとコメント。また、マクドナルドは地域の団体や警察と協力し、弱い立場にある人々を助けるための活動を行なっているとしている。

 事実、例えばアメリカのフロリダ州シャーロット郡プンタ・ゴーダにあるフードバンクは、クリスマスの時期に地元のマクドナルドが協力してくれたと発表している。(フロントロウ編集部)

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