ハンター・シェイファーが『ユーフォリア』を振り返る
2019年に放送され、若者たちを中心に人気を獲得したドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』で、ゼンデイヤ演じるルーの恋人で親友のジュールズを演じたモデルで俳優のハンター・シェイファーが、同作がLGBTQ+コミュニティに与えたポジティブな影響について語った。
現在21歳のハンターは、2016年にファッションモデルとしてデビュー。マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)やディオール(Dior)などでモデルなどを務め、日本の資生堂でグローバルアンバサダーも務めている。
2019年にドラマ『ユーフォリア』のジュールズ役でデビューしたハンターは、トランスジェンダーであることを公表しており、17歳だった時には、ノースカロライナ州の連邦裁判所を相手取り、トランスジェンダーの人々が公衆トイレにおいて出生時に割り当てられた性別のトイレを使わなければならないという法律を変えるよう、父親と共に訴えを起こしたこともある。
自身と同じトランス女性であるジュールズとしてドラマに出演する前から、ファッション業界を中心に名前はある程度知れ渡っていたハンターだけれど、「視聴者は何が起きているか分からないと思ったので、番組が公開されてから最初の数週間は少し不安」を感じていたことを英Porterとのインタビューで明かしている。
「ですが、フィナーレを迎える頃には人々が共感してくれて、私にメッセージをくれるようになりました」とハンターは続けている。「自分たちに日の目が当たったように感じたという(内容の)ものから、カミングアウトできるかもしれないというもの、何かについて考えてみたいというものまで。すごく特別なものでした」と語り、『ユーフォリア』がLGBTQ+コミュニティの視聴者たちに前向きな影響を与えていたと振り返った。
“コミュニティを代表するつもりはない”とハンター
17際の時には、公衆トイレの使用をめぐって訴えを起こしたハンターだけれど、あくまでも自分はコミュニティを代表しているわけではないとして、「いかなるコミュニティにおいても、自分がスポークスパーソンになるべきだとは考えていません」と英Porterに語っている。
「ですが、個人レベルや感情的な部分でいえば、別のトランス女性と一緒に過ごす時間ほど嬉しいものはありません。特別な波長があり、それは大切なものなのです」とハンターは続けている。「トランス女性やレズビアンのペアを見たときには、『最高! 1人じゃないって素晴らしいね』と思えるのです」とハンターは続け、コミュニティの大切さについて語った。
シーズン2の制作が決定している『ユーフォリア』は、クリスマスの時期を舞台にした2つのボーナスエピソードが発表されており、第1弾となるエピソードは2020年12月6日に米HBOにて配信。第2弾となるエピソードは、2021年1月24日に米HBOで配信される予定となっている。(フロントロウ編集部)