トム・クルーズ、自腹でロボットを購入し撮影現場に配備
映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾&第8弾を撮影中のトム・クルーズが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのソーシャル・ディスタンス(社会的距離の確保)のルールを軽んじたスタッフに対して、声を荒げる様子を収めた音声データが2020年の暮れに公開。
フロントロウでは全文訳でお伝えしたが、ルール違反を犯したスタッフたちに対し、「言われた通りにできなければ、お前はクビだ!」、「ここにいるクルーの誰かがまた同じことをしてるのを目撃したら、お前はここからいなくなると思え!」と声を荒げたトムの激昂ぶりは相当なもので、世間に大きな波紋を広げた。
トムのガチギレ事件を受け、5人のスタッフが作品を後にしたとも伝えられたが、年が明け、まもなく再開される同作の撮影に向けて、トムの意向で現場の感染防止対策がさらに強化されたことが、関係者の証言で明らかになった。
現場スタッフの1人が英The Sunに語ったところによると、撮影拠点をドバイに移す前に、イギリスでの撮影シーンが少し残っているという『ミッションイン・ポッシブル』シリーズのロケ現場には、新たに、人々の行動を監視し、新型コロナウイルスの判定検査も行える最先端のロボットが2体設置されることになったそう。
これはトムが自腹で購入したもので、このスタッフは「トムは、撮影がシャットダウンしないよう、非常に真摯に注意を払っています。自分自身がすべての場所に顔を出して人々の行動を見張ることはできない代わりに大金をはたいてロボットを購入したんです」とコメント。「先月、世に出た怒りのスピーチは確かに少し度を越えていたかもしれませんが、彼の言い分は正しい。あの話を聞いた人々は彼に共感しています」と続けた。
見た目は“穏やかなターミネーター”
「トムはこれらの映画に出ることで多額のギャラを手にしますが、(コロナ禍でも)仕事ができることを幸運に思っています。それに、映画に関わるすべての人たちの生活がこの映画が前進することにかかっていることを知っているんです。パンデミックがどれだけ人々の仕事に影響を与えたか…それは、目を見張らなくても歴然ですから」。
そうも語ったこの関係者は、コロナ対策ロボットの見た目について、「とても洗練されていて、かなり威圧感があります。暴力的ではないターミネーターといったところでしょうか」と表現。
私たちが知る、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ターミネーター』に登場するサイボーグのように人型をしているのか、それとも、どことなくターミネーターを彷彿させるといったレベルなのかは不明だが、とにかく、ちょっと恐怖を感じる風貌ではあるよう。
関係者のThe Sunへの証言が事実なら、今後、撮影現場で監視用ロボットが目撃されることがあるかもしれない。
ちなみに、『ミッションイン・ポッシブル』の第7弾と第8弾のイギリスでの残りの撮影はサリー州にあるロングクロス・スタジオに場所を移して行われる。
入口には新型コロナのスクリーニング検査を行うテントが設置されているほか、マスクの着用やソーシャル・ディスタンスの確保の厳守を促すメッセージがでかでかと表示されている。
(フロントロウ編集部)