アメリカ大統領就任式でシンガーのレディー・ガガが圧巻の国歌斉唱を披露。ジェニファー・ロペスは愛国歌にちょっとしたアレンジを加えて歌唱し、アメリカ国民を驚かせた。(フロントロウ編集部)

レディー・ガガが大統領就任式で国歌斉唱

 米現地時間の1月20日に首都ワシントンで行なわれたアメリカ大統領就任式でシンガーのレディー・ガガが国歌斉唱を披露した。

画像1: レディー・ガガが大統領就任式で国歌斉唱
画像2: レディー・ガガが大統領就任式で国歌斉唱

 同就任式をもって第46代アメリカ合衆国大統領に就任したジョー・バイデン大統領の宣誓に先立ち、国歌「星条旗」を歌唱したガガは、少し緊張した様子で登場したものの、自信に満ちた笑顔でパフォーマンス。アメリカ海兵隊バンドの演奏をバックに、エモーショナルに力強く歌い上げた。

 歌唱後には、バイデン大統領やカマラ・ハリス副大統領、バラク・オバマ第44代米大統領らと視線やハグを交わし、言葉をかけあう場面も見かけられた。

画像3: レディー・ガガが大統領就任式で国歌斉唱

 大統領選を通してバイデン大統領とハリス副大統領を応援してきたことで知られるガガは、パフォーマンス直前にツイッターを更新し、「アメリカ国民のために私たちの国歌を斉唱できることは、私にとって誇りです。私は第45代大統領から第46代大統領へと引き継がれるセレモニーの最中、転換の時、変化の瞬間に、私は歌います。私にとって、これは大きな意味を持つことです」とコメント。

 「過去を認め、現在のために治癒し、未来への情熱を抱くため、私たちみんなが愛を持って共に努力すること…それが私の意図することです。この国に暮らす、すべての人々のハートに届くよう、私は歌います。尊敬と誠意を込めて、レディー・ガガ」と、意気込みを語った。


衣装に込められた意味

 国歌斉唱の衣装に、濃紺のノーカラーブレザーと真っ赤なボリュームスカートが組み合わさった、スキャパレリ(Schiaparelli)のオートクチュールドレスを選んだガガ。

画像1: 衣装に込められた意味

 胸元には、平和の象徴である“鳩”をかたどったゴールドの特大サイズのブローチが輝いていた。

画像2: 衣装に込められた意味

 スキャパレリのクリエイティブ・ディレクターを務めるアメリカ人デザイナーのダニエル・ローズベリーは、現在はフランス・パリを生活の拠点としているが、「パリに暮らす1人のアメリカ人である私にとって、このアンサンブル(ドレス)は、心から恋しく思っている祖国と、長い間その芸術性を尊敬してきたパフォーマー(ガガ)へのラブレターを意味します」と、この1着に込めた想いを声明を通じてコメントしている。

 また、ガガは、パフォーマンス後にツイッターを通じて、鳩のブローチの正式な意味を説明。「オリーブの枝を運ぶ鳩。私たちはみんな和解するべきじゃないかな」と、平和の象徴である鳩が、友好の証であるオリーブの枝を運ぶモチーフを取り入れたのは、あらゆる理由によって生じてしまった人々の間の溝を埋め、平和に向かって進もうというメッセージを伝えたかったからだと示唆した。


ジェニファー・ロぺスが「愛国歌」をサプライズアレンジ

 シンガーのジェニファー・ロペスは、愛国歌として親しまれる「我が祖国」と「アメリカ・ザ・ビューティフル」のメドレーを披露。

 終盤では、ヒスパニック系を代表する彼女らしく、スペイン語で「1つの国歌、すべての人に自由と正義を!」とシャウト。アメリカという国がさまざまな人種の人々により成り立っており、すべての人が平等であるべきだと強調しつつ、自身の1991年のヒット曲「レッツ・ゲット・ラウド(Let’s Get Loud)」の歌詞の一節をさりげなく盛り込むというアレンジを加えて、お茶の間やネットでパフォーマンスを見守るファンたちをあっと驚かせた。

画像: パフォーマンス後、カマラ・ハリス副大統領と”エア・ハグ”をするジェニファー。

パフォーマンス後、カマラ・ハリス副大統領と”エア・ハグ”をするジェニファー。


共和党支持を表明するシンガーが「団結」を促す

 大統領就任式では、もう1人、パフォーマンスを行なったシンガーが。それは、共和党支持で知られるカントリー歌手のガース・ブルックス。

画像: 共和党支持を表明するシンガーが「団結」を促す

 就任式の数日前に、バイデン大統領夫人でファーストレディーとなったジル・バイデン博士から出演依頼を受けたというガースは、共和党支持者である自身の就任式参加は「政治的な意図はなく、団結の象徴を意味する」とコメント。

 その言葉の通り、「アメイジング・グレイス」のパフォーマンスの最後に、「最後の一節は、みなさんにも一緒に歌って欲しい。会場にいる人たちだけでなく、自宅や職場にいる人たちも。1つになり、団結しよう」と促した。

 就任式の夜に放送される特別番組『Celebrating America』では、俳優のトム・ハンクスが司会を務め、ジャスティン・ティンバーレイクやデミ・ロヴァート、ブルース・スプリングスティーン、ボン・ジョヴィのジョン・ボン・ジョヴィ、アント・クレモンズ、フー・ファイターズ、ジョン・レジェンド、ティム・マクグロウ、オズナといった多彩なアーティストたちがパフォーマンスを行なうことも発表されている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.