シリーズの中でも人気が高い『ターミネーター2』
1991年に公開された映画『ターミネーター2』は、『ターミネーター』シリーズのなかでもとくに人気の高い作品となっており、ジェームズ・キャメロン監督が制作に復帰した2019年公開の『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、『ターミネーター2』の正当な続編と位置づけられている。
そのこともあり、『ターミネーター:ニュー・フェイト』ではアーノルド・シュワルツェネッガーだけでなく、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンやジョン・コナー役のエドワード・ファーロングも復帰し、大きな注目を集めた。
名キャラクターのT-1000
しかし、『ターミネーター2』で大きな存在感を放ち、いまだにファンから支持されるキャラクターといえば、他にも。ロバート・パトリックが演じたT-1000は、2作目の大ヒットに大きく貢献したキャラクターであることは間違いない。2015年に公開された『ターミネーター:新起動/ジェニシス』ではイ・ビョンホンが演じた。
『ターミネーター2』では主に警察官の姿でいたT-1000だけれど、ジョンの里親であるジャネルに擬態し、電話をかけながらジャネルの夫トッドをサクッと殺すシーンなども、ファンの記憶に残っている。そんな液体金属型ターミネーターの擬態は完璧だけれど、あることに注目すれば、それがT-1000の擬態かどうかが分かるという意見がファンの間では存在する。
それは、「音」。
『ターミネーター2』内で、T-1000がガラスのドアを叩く音と、人間がドアを叩く音を聞き比べてみると…?
In Terminator 2: Judgment Day (1991), when the T-1000 knocks on the glass door, the sound is heard as metal hitting glass because he's made of liquid metal. Earlier in the film, the real guard knocks with regular sound. from r/MovieDetails
警官になりすましていたとしても“金属”であるT-1000がガラスのドアを叩くと、高いカンカンといったような音で、人間がガラスのドアを叩くともう少し静かなコンコンという音?!
この指摘には、多くのファンが興奮。すごい発見だと言うコメントが多い一方で、T-1000がドアを叩く時にはT-1000もカメラもこちら側におり、人間がドアを叩く時には人間はドアの向こう側、カメラはドアより手前側にいるため、音の聞こえ方が違うのはそれが原因だとする反論もある。
その真相は明らかでないけれど、『ターミネーター2』は第64回アカデミー賞で音響編集賞と録音賞を受賞したほどで、サウンドデザイナーのゲイリー・ライドストロムは、ピストルの銃声から飲み物をストローでぶくぶくさせている音まで、シーンごとに様々な音をミックスさせて、効果的なサウンドを作りあげた。
ファンの間で細部まで議論のトピックになるということ自体、ゲイリーの才能が引き起こしたことだと言える。(フロントロウ編集部)