ジョシュ・ギャッドが監督を務める実写版『ノートルダムの鐘』
エマ・ワトソンが主人公のベルを演じた2017年のディズニー実写版映画『美女と野獣』で、悪役ガストンの従順な子分ル・フウを演じた俳優のジョシュ・ギャッドは、大ヒットディズニーアニメ『アナと雪の女王』とその続編の英語版で雪だるまのオラフの声を担当したほか、ディズニーのストリーミングサービス、ディズニープラス(Disney+)で2020年6月に配信が開始した映画『アルテミスと妖精の身代金』では、窃盗魔のドワーフ、マルチ・ディガムズを演じるなど、近年、ディズニー作品になくてはならない役者となりつつある。
そんなジョシュは、ちょうど約1年前にフロントロウでも制作決定のニュースをお伝えした、ディズニーアニメ『ノートルダムの鐘』の実写化作品で、監督を務めることが決まっている。
実写版『ノートルダムの鐘』に関しては、第一報以降、ほとんど新情報が無く、1996年公開のアニメと、その原作である文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ(別名:ノートルダムのせむし男)』をもとにした作品となり、アニメ版『ノートルダムの鐘』を含む数多くのディズニー映画の音楽を担当してきたアラン・メンケンとステファン・シュワルツが音楽を担当し、映画『M・バタフライ』などで知られる劇作家のデビッド・ヘンリー・ファンが脚本を手がけるということ以外は明らかになっていない。
実写版『ノートルダムの鐘』は今どうなっている?
新型コロナウイルスの影響により、映画やドラマの制作全般に遅れが生じるなか、まったく情報が出てこない『ノートルダムの鐘』の実写化の話は、「もしかして立ち消えになってしまったのでは…?」と心配する声も。あるファンからのそんな疑問に、ジョシュが嬉しいお知らせで返した。
よくツイッターでファンたちとやりとりをしているジョシュは、あるユーザーからの「あなたが監督するはずの『ノートルダムの鐘』の実写リメイク版って今どうなってるの? 延期されたりキャンセルされたりしてないよね? エスメラルダ役には、ぜひ(スペイン人俳優の)ヒバ・アブークのキャスティングを検討して欲しいです!」という質問&要望に反応。
Getting. Closer. And. Closer.
— Josh Gad (@joshgad) January 24, 2021
「(実現に)近づいてるよ。少しずつね」と、手短ながら、『ノートルダムの鐘』の実写版の制作が着実に動き出していることを約束する発言でファンたちを安心させた。
『ノートルダムの鐘』の舞台は15世紀のフランス・パリ。容姿は醜いが、心優しい主人公のカジモドは、ある事情から実の母親を殺害した最高裁判事のフロローのもとで育てられ、大聖堂の外に出ることも許されず、ひとり孤独な日々を送っていた。そんななか美しい踊り子のエスメラルダに出会い、彼の人生が大きく変わっていくことに…。原作小説では、悲しい結末を迎えるが、ディズニーアニメではハッピーエンドで終わる。
『ノートルダムの鐘』は、ヘビーなテーマのため、一部のディズニーファンの間では「ディズニー史上最もディズニーっぽくない作品」と称されるが、映画版は果たしてアニメに沿ってハッピーエンドで終わるのか、それともよりシリアスな原作にならうのか? もしくは、まったく違う新しいエンディングが生まれる可能性もある。
現時点では、キャスティングに関する情報はなく、一体誰が主人公のカジモドやジプシーの踊り子であるヒロイン、エスメラルダを演じるのかにも注目が集まる。ちなみに、今回ファンがジョシュに「エスメラルダ役に」と、リクエストしたスペイン人俳優のヒバ・アブークは、確かにエスメラルダに雰囲気が似ている!
ジョシュ自身が監督だけでなく、出演を果たすのかも気になるところ。
ちなみに、ジョシュは、ディズニープラスで今後配信予定の『美女と野獣』のスピンオフドラマ『The Little Town(リトル・タウン)』でル・フゥを再演。ガストン役のルーク・エヴァンスとの名コンビぶりをまた見せてくれることでも注目を集めている。
(フロントロウ編集部)