摂食障害を抱えていた過去を公表しているリリー・コリンズ
2012年に公開された映画『白雪姫と鏡の女王』で白雪姫役に抜擢されてブレイクを果たし、2020年にNetflixで配信された主演シリーズ『エミリー、パリへ行く』が大ヒットとなった俳優のリリー・コリンズが、摂食障害に悩まされていた時期を振り返った。
摂食障害は、食生活に問題をきたしてしまう病気で、食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症や、極端に大量に食べてしまう過食症、その2つを繰り返してしまう症状などがある。
2017年にNetflixで配信されたオリジナル映画『トゥー・ザ・ボーン』で、摂食障害を患う主人公を演じたリリーは、自身も過去に摂食障害に苦しんでいたことを公表しており、同年に刊行した自叙伝『アンフィルタード:ノーシェイム、ノーリグレッツ、ジャストミー』の中で、「髪もツメももろくなってしまった。喉がただれ、食道も痛かった」「生理が2年も止まったの。すごく怖かった。子供を産む機会を台無しにしまったと感じた」と、摂食障害の苦しさを告白していた。
「いつも頭の中で声が聞こえていた」とリリー
今回、ポッドキャスト『Make It Reign』に出演して、摂食障害に苦しんでいた当時を振り返り、「何年もセラピーに通ったの」と、克服するために何年も治療に通っていたことを告白していた上で、「今では、どうして暗い考えに自分の生き方を支配させていたのかや、何を食べて何を食べないのかという制約をどうして自分に課していたのかということが分かる気がする」とリリーは語っている。
「それを理解し、受け入れたことで、若い頃に自分に課していた多くの理由づけが今の私には通用しないということに気が付くことができた」と続けて語り、拒食症に追い込まれてしまっていた背景をきちんと理解できたことで、今では克服することができていると明かした。
今では「人生において私を幸せにしてくれるものたち」を優先しているとしながらも、「そういった時間の多くは、素晴らしい食事をしているときや、私がこれまで逃してきた経験を通して起こる」と、ヘルシーな食生活と幸せに深い繋がりがあったことに気づいたことを明かしたリリー。
「自信が持てなかったことや、それについて話さなかったことで、自分の人生を変えてしまっていたから。いつも頭の中で声が聞こえて、それが私の(口から出る)声を消してしまっていたの。頭の中のたくさんの声が、私を押し込んでいた」と続けて語り、頭の中から聞こえてくる声に自分を支配されてしまっていたと振り返った。
周囲の人たちにパワーをもらっている
今では摂食障害を克服し、2020年9月には恋人で映画監督のチャーリー・マクダウェルとの婚約を発表したリリーは、「友情や大好きな人たちにパワーをもらっている」のだそう。「(不安などから)解放されるよう後押ししてくれるの。それから今の交際では、ベストな自分でいられるし、頭と心が最大限に働いている」とポッドキャスト『Make It Reign』で語り、周囲の人たちから元気をもらっていると明かした。
「身体的であれ、感情的であれ、ハングリーな(満たされていない)状態の時には、100%を出すことはできない。ベストの状態だって感じることはできないし、自分が経験できる、自分が経験するべき、最高の人生を送ることはできないの」とリリーは続けて語り、健康的な生活を送るためには、身体的にも精神的にも満たされている必要があると明言した。(フロントロウ編集部)