MCU作品でキャプテン・マーベルを演じている俳優のブリー・ラーソンが、映画『キャプテン・マーベル』への出演を決めた理由について振り返った。(フロントロウ編集部)
女性のヒーロー映画として歴史的な成功を収めた『キャプテン・マーベル』
2019年3月に公開された『キャプテン・マーベル』で主役のキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァース役に抜擢され、同年4月に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』にもキャプテン・マーベルとして出演したブリー・ラーソン。
女性監督のアンナ・ボーデンが共同監督を務め、MCU作品として初めて女性ヒーローが単独で主役を務める映画となった『キャプテン・マーベル』は、全世界のオープニング興行収入が約506億円(455万ドル)を記録し、女性が主役を務める映画として歴代最高のオープニング興行収入を記録するなど、大きな成功を収めた。
ブリー・ラーソンが『キャプテン・マーベル』出演を決めた理由
2022年11月11日には続編となる『キャプテン・マーベル2』の公開も控えているなか、ブリーは今回、WWEのプロレスラーであるテガン・ノックスとのインタビューに応じて、そのなかで『キャプテン・マーベル』への出演を決めた理由について振り返った。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、アベンジャーズのメンバーたちが最強の敵サノスを相手に苦戦を強いられていたなかで救世主として登場するなど、強い女性ヒーローとして描かれてきたキャプテン・マーベルだけれど、ブリーによれば、今までMCUのなかで主役級としては描かれてこなかったそうした強い女性ヒーローを演じられるという事実が、出演を後押ししたのだそう。
「私の心を一番揺るがしたのは、キャロルに対して多様な人々から反響があったということなの」とブリーはインタビューのなかで振り返っている。「私には抱えきれないほどだった。私の身体では抱えきれないくらい。様々な性的指向だったり、ジェンダーのアイデンティティだったり、人種だったり。それを超えることだった。私はそのことに胸が躍ったの」と続けて語り、『キャプテン・マーベル』が映画化されるにあたり、多様な人たちから大きな反響があったことが出演の決め手になったと明かした。
「私が映画への出演を決めたのは、『他の人たちが見て、共感して、力を感じてもらえるようなシンボルになれるように頑張りたい』って思ったから。それが理由だった。私のためじゃなくて、彼女というスターや、これが意味すること(を実現する)ためだった」とブリーは続けて語り、MCU初の主役級の女性ヒーローを自分が演じることで、これまで描かれてこなかった人たちの希望の象徴になることを目指したと振り返った。
『キャプテン・マーベル』が初めて女性ヒーローが主役を務める映画となったMCUだけれど、以降は女性ヒーローが主役を務める作品の公開が続々と控えており、現在Disney+ (ディズニープラス)でエリザベス・オルセンが主役を務めるドラマ『ワンダヴィジョン』が配信されているほか、4月29日(木・祝)には、スカーレット・ヨハンソンが主役を務める『ブラック・ウィドウ』が全米公開に先駆けて日本で公開される予定となっている。(フロントロウ編集部)