『Clarice(原題)』の特別予告編が公開された。『羊たちの沈黙』へのオマージュがグッとくる!(フロントロウ編集部)

クラリス・スターリングのドラマ『クラリス』

 1991年に公開された映画『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリングを主役としたスピンオフドラマ『Clarice(クラリス)』が、ついに2月11日に放送開始となる。舞台は映画の1年後で、主演は、ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』や『オリジナルズ』などで知られるレベッカ・ブリーズが務める。

 本作は、彼女が連続殺人や性犯罪を捜査するなかで、アメリカの首都ワシントンD.C.の政界の裏側も明らかになっていくというストーリーラインで、『羊たちの沈黙』ファンでない人でも楽しめることは確実。一方で、トマス・ハリスによる原作のキャラクターも多く姿を現すそう。

 複雑な使用権利の問題で、『クラリス』ではハンニバル・レクター博士の名前が言えないそうだけれど、ショーランナーであるアレックス・カーツマンはレクター博士に固執しない姿勢を取っており、「自由にやっているよ」と話している。

『クラリス』予告、『羊たちの沈黙』へのオマージュ

 アメリカでは公開まであと数日に迫った『クラリス』だけれど、さらにファンを興奮させる特別予告編が、現地時間2月7日に開催されたNFLの頂上決戦スーパーボウルで公開された。

 『羊たちの沈黙』というタイトル通り、映画版のなかで、クラリスが自身のトラウマである羊たちが屠殺されるところを目撃した思い出を明かすことは、重要な要素となった。そして特別予告編では、その名シーンのセリフを彷彿とさせるように、クラリスがこう語る。

 「羊たちが叫んでいた。私は羊を解放しようとした。1匹でも助けられればって…。でも羊はすごく重くて。助けられなかった」

 しかし最後に、クラリスは力強い口調でこう告げる。

 「でも私は、助けようとすることをやめない」

 するとメンガタスズメがクラリスの口元に止まり、『羊たちの沈黙』のポスターのような映像が!

 その後、『クラリス』のキャッチフレーズとなっている「沈黙は終わりだ」という言葉が映し出され、クラリスが1匹の羊を抱えて歩いて行く。

 『羊たちの沈黙』のエンディングでは、アンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクター博士が、「子羊たちの悲鳴はまだ聞こえるのか?」と、ジョディ・フォスターが演じたクラリス・スターリングに問いかけた。

 そんな終わりから30年。新たな物語の幕が開けようとしている。(フロントロウ編集部)

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