ワーナー・ブラザースの映画大集合な広告
ワーナー・ブラザースなどを傘下に持つワーナーメディアが、米Ad Councilと組んで制作した広告が話題になっている。その映像には、白黒映画の代表作『カサブランカ』から、時代を変えた『マトリックス』、さらに不朽の名作『ハリー・ポッター』まで、様々な作品が使われている。
しかし、なんだかキャラクターたちの顔の様子が違う。よく見てみると、キャラクター全員がマスクをしている!
じつはこの広告は、人々にマスクの装着を呼びかけるもので、動画には「ヒーローたちはマスクをする。それに、悪者たちだってマスクをする!そしてあなたもね。#マスクをつけてアメリカ」というコメントが。
動画では他にも、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ジャスティス・リーグ』、『クリード チャンプを継ぐ男』、『ジョーカー』、『オースティン・パワーズ』、『IT/イット』など、さすがワーナーメディアと唸ってしまう豪華ラインナップとなっている。
マスクをしたキャラクターたちってアリ?
1942年に公開された映画『カサブランカ』のハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンがマスクをする姿は、やはり違和感があるけれど、荒廃した世界が舞台の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より、シャーリーズ・セロンが演じるフュリオサがマスクをしている姿はほとんど違和感がない。
また、『ジョーカー』でホアキン・フェニックスが演じたアーサー・フレックが真っ赤なマスクをしているのはアリなような気もするけれど、ピエロのメイクという“マスク”に、さらにマスクをしているのは変? SF映画のアイコン的存在であるネオが黒いマスクをしていてもかっこ良いのは、キアヌ・リーブスの魅力のおかげだろうか。
そんななか、まったく雰囲気が変わらないにもかかわらず、不気味な存在感が増したキャラクターもいる。『IT/イット』シリーズのペニーワイズは、暗めの赤地にピエロの鼻と口がかかれたマスクをしており、笑っているかのような柄が逆にペニーワイズの怖さを増長させている。
マスクをしたヴォルデモートがおもしろキャラになってしまっているように、マスクをしたうえで怖さを保つのは難しい。さすが、道化のピエロでありながら、ファンをその不気味さで震え上がらせたペニーワイズなのであった。(フロントロウ編集部)