皮脂の分泌が多いとされる「オイリー肌」。テカリを抑えようといろいろ試しているのに、なかなか肌質が改善されない場合は、日頃のスキンケアにヒントがあるかも。海外の皮膚科医が、オイリー肌によくあるNGスキンケアをアドバイス。(フロントロウ編集部)

意外と勘違いも多い?オイリー肌のスキンケア

 オイリー肌(脂性肌)は、ほかの肌タイプに比べて皮脂の分泌量が多く、Tゾーンのテカリやべたつき、ニキビなどといった肌トラブルに悩まされることも多い。

 しかし、皮脂の分泌が多いからといって、むやみに皮脂を取り除くだけではNG。場合によっては、余計に皮脂の分泌を促進してしまうこともあると専門家たちは言う。

画像: 意外と勘違いも多い?オイリー肌のスキンケア

 そこで、今回はオイリー肌によくある勘違いスキンケアを美肌の専門家が解説。また、オイリー肌にとって最も重要な“油分と水分のバランス”を整える正しいスキンケア方法も合わせてチェックしてみて。

NG1.1日に何回も洗顔する

 オイリー肌は、もともと皮脂の分泌量が多いため、1日に何回も洗顔を行なう必要があると思っている人も多いけれど、実は美容整形外科医のイネッサ・フィッシュマン医師によると、洗顔のしすぎは、かえって皮脂の分泌を促してしまうという。

画像1: NG1.1日に何回も洗顔する

 フィッシュマン医師は「私のオイリー肌の患者たちのなかでよく見られる間違いは、洗顔のしすぎ。1日に何回も洗顔をしたり、収れん作用の強い製品を使ったりするとかね」と米Insiderでコメント。過剰な洗顔は皮脂膜や角質層など肌本来のバリア機能を弱め、赤みやニキビ、過剰な皮脂の分泌などを引き起こす可能性があるとフィッシュマン医師は言う。

画像2: NG1.1日に何回も洗顔する

 そんなオイリー肌の洗顔で最も大切なのは「バランス」。たしかに、刺激の強い洗顔剤は肌に負担をかける恐れがあるため避けたほうがいいけれど、かといって洗浄力が弱すぎるのも考えもの。

 皮膚科専門医のアンナ・グアンシュ医師は「(オイリー肌が)洗顔剤を選ぶ際は、多少の脱脂作用があったほうがいい。とくに、夜のスキンケアに超低刺激な洗顔剤を使うのは避けたほうがいい」とアドバイスした。

NG2.保湿クリームは必要ない

 オイリー肌は、もともと余分な油分や水分が多く分泌されているため、あらためて肌を保湿する必要はないと考える人も多いけれど、実はこれも間違い。

画像: NG2.保湿クリームは必要ない

 皮膚科医のメラニー・ウォーリチャ医師は「肌の水分量が不足すると、通常より多くの皮脂が分泌されることある。そのため、オイリー肌でも毎日保湿剤を使うべき」と米The Strategistでコメント。ただし、保湿剤を選ぶ際は、濃厚なクリームよりもサッパリとしたジェルタイプなどを選ぶよう勧めている。 

NG3.日焼け止めはべたつくから不要

 一般的な日焼け止めは油分を多く、ベタついてストレスに感じるオイリー肌の人も多いかもしれないけれど、どんな肌タイプでも「日焼け止め」は必要不可欠。

 そんなオイリー肌の日焼け対策で重要なのは、べたつかずない日焼け止めを選ぶこと。とくに、オススメなのは、サッパリとした使用感の「パウダータイプ」や「ジェルタイプ」の日焼け止め。

画像: NG3.日焼け止めはべたつくから不要

 皮膚科専門医のエリザベス・ハウシュマンド医師は「日焼け止めのなかでもノンオイル、ノンコメドジェニックと書かれた処方を選ぶといい。オイリー肌でも不快感なく使えるはず」と米Byrdieでアドバイス。ただし、鉱物油が入った乳液タイプはべたつきやすいため、避けたほうがいいとも話している。

 肌トラブルが多いとされるオイリー肌でも、ふだんのスキンケアを少し工夫するだけで肌質を改善できたりするもの。スキンケアに困ったらぜひ専門家の意見を参考にしてみて。(フロントロウ編集部)

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