アリ・アスター×ホアキン・フェニックス×A24
映画『ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』など、世間をざわつかせた衝撃作を手掛けてきたアリ・アスター監督の次回作『Disappointment Blvd.(原題)』で、『ジョーカー』や『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』などのホアキン・フェニックスが主演する。
またその制作は、『ミッドサマー』や『ルーム』、『ムーンライト』などを世に送り出し、数多くの映画ファンから支持される制作会社A24が担う。
作品の詳細はいまだ多くが隠されたままだけれど、物語は、「最も成功した企業家の数十年にわたる愛に溢れた肖像」だという。
2020年11月下旬に、アスター監督の新作にホアキンが主演する可能性が報じられた際には、タイトルが『Beau is Afraid』であるとされていた。また2020年6月には、アスター監督自身が、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のインタビューで、次回作は4時間に及ぶ「悪夢のコメディ」になると説明していたけれど、これが『Disappointment Blvd.』についてなのかどうかは不明。
ホアキンは、リドリー・スコット監督によるナポレオン・ボナパルトの半生を描く映画『Kitbag(原題)』でナポレオンを演じることが2020年10月に発表されたが、『Disappointment Blvd.』の撮影のほうが先に行なわれると見られる。
また、ホアキンの次回作であるマイク・ミルズ監督による『C'mon C'mon(原題)』の撮影は2019年に完了しているため、『Disappointment Blvd.』は、ホアキンが『ジョーカー』の演技によってアカデミー賞主演男優賞を受賞してから初めての俳優業になるよう。
「最も成功した企業家の数十年にわたる愛に溢れた肖像」という説明を素直に受け取れば、『Disappointment Blvd.』はアスター監督が新たなジャンルの作品に挑戦するとも考えられるけれど…? 何はともあれ、双方ともに常人離れした才能を持つアスター監督とホアキンのタッグ作品には、期待が高まる。(フロントロウ編集部)