第78回ゴールデン・グローブ賞の映画の部で助演男優賞を受賞した『Judas and the Black Messiah(原題)』の俳優ダニエル・カルーヤが、受賞スピーチの最中に“無音”になるトラブルに見舞われた。(フロントロウ編集部)

ダニエル・カルーヤの受賞スピーチが途中で“無音”に

 人種差別をテーマにしたホラー映画『ゲット・アウト』やマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『ブラックパンサー』などの出演作で知られる俳優のダニエル・カルーヤが、映画『ジューダス・アンド・ブラック・メサイア(原題:Judas and the Black Messiah)』での演技を高く評価され、第78回ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞(映画の部)を受賞。しかし、受賞スピーチの最中に音声が“無音”になるという、リモートならではのハプニングに見舞われてしまった。

 ネット障害もしくはなんらかの機材トラブルにより、無音状態でしゃべり続けるダニエルの映像が数秒間にわたって映し出されたあと、会場にいたプレゼンターを務めた俳優のローラ・ダーンの映像へと切り替わり、今しがた起きたことを説明すると同時に代表して謝罪。「関係者一同、ダニエルの受賞に心からお祝い申し上げます」という言葉を残し、ローラがステージから立ち去ったところで、ダニエルとのリモート中継が復旧した。

 「(受賞スピーチを)よくも台無しにしたな!? 台無しだ!(音声は)オンになった?聞こえてる?」

画像: ダニエル・カルーヤの受賞スピーチが途中で“無音”に

 思わぬハプニングによってスピーチが中断されてしまったものの、なんとか再開することができたダニエルは、「偉大なるニプシー・ハッスルが、『空っぽになるまで捧げるためにここにいる』と言っていたけど、僕もこの作品にすべてを捧げた。(自身が演じた)フレッド・ハンプトンほど高貴な人物はいないだろう。僕は彼の見事な戦いぶりと、彼の言葉、そして彼の愛を後世に伝えていきたいと思ってる。彼のおかげで僕は自分自身について学び、人として成長することができた。そのことに心から感謝している。彼の最期については様々な情報があるけれど、みんなには彼の生き様を知って、僕と同じように成長してもらえたら嬉しい。このような栄誉を与えてもらえたことに、本当に感謝してる」と自身のスピーチを締めくくっている。

 ちなみに、今回のトラブルについてファンから主催者側に対する批判の声があがっているが、米Varietyによると、ダニエルが音声をミュートからオンに切り替えるのを忘れていたというのが真相のよう。(フロントロウ編集部)

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