ジェンダー平等に対して積極的なアクションを取り続けているAirbnbが、3月8日の国際女性デーを祝して、日本国内で活躍する女性ホストを紹介。コロナ渦においても国内新規女性ホストが得た利益は約1億3200万円にのぼるという。(フロントロウ編集部)

ジェンダー平等に取り組むAirbnb(エアビーアンドビー)

 日本ではエアビーの愛称で知られる、ホームシェアリング・サービスのAirbnb。日本ではまだまだ知られていないかもしれないけれど、同社は、IT企業の中でもとくに積極的にジェンダー平等に取り組んでいる企業で、2025年までには全世界の従業員の半分を女性に、アメリカの従業員の5人に1人を機会が少ないマイノリティにすることを発表している。

画像: ジェンダー平等に取り組むAirbnb(エアビーアンドビー)

 Airbnbのジェンダー平等への取り組みはユーザーに対するサービスにも現れている。Airbnbがとくに好影響を与えられるとされているのが、女性への新しい雇用の提供。世界的に非公式の仕事(例:家庭内労働者、季節労働者、屋台の販売者、農業従事者など)に就いているのは女性が圧倒的に多いとUN Womenは発表しており、これらの仕事は法的な補償や保護がないことが多い。

 そんななか、2008年にアメリカで本格的にローンチされたAirbnbは世界各国の女性にとって収入を得るチャンスとしてじわじわと人気を集め、現在では、世界全体でのホストの割合は女性が50%に。世界の女性ホストによるAirbnbでの売り上げは2019〜2020年の1年間だけで150億ドル(約1兆5,000億円)に到達した。そして、2019年にAirbnbでホストを行なった女性の54%がAirbnbでの収益が自身のビジネスの拡大につながったと答えており、Airbnbを超えた女性の社会活動にも大きく役立っている。

エアビー、日本のホストは42%が女性

画像: 日本の女性ホストNihoさんによる、古民家を改装したリスティング。

日本の女性ホストNihoさんによる、古民家を改装したリスティング。

 女性ホストの活躍の波はここ日本にも届いており、日本での女性ホストの割合は全体の42%。新型コロナウイルスの発生後で見ると、2020年3月11日から2021年2月14日までの間で日本では新規ホストの登録において女性の割合が36%を占め、これらの女性ホストさんが生み出した収入額は約1,250,000ドル(約1億3200万円)になったことをAirbnbが発表した。

画像: 日本の女性ホストMomoさんが提供する、Airbnbのオンライン体験「Zen Eating」

日本の女性ホストMomoさんが提供する、Airbnbのオンライン体験「Zen Eating」

 自分が困った体験をヒントにグラフィックデザイナーと兼業でホストを始めてゲストの数だけ思い出があるというNihoさん、世界各地のあらゆることがリモートで体験できるとしてコロナ禍で爆発的な人気を呼んでいるオンライン体験において食事に禅の精神を取り込んだ「Zen Eating」を世界中のゲストに広めているMomoさんなど、それぞれがそれぞれのアイディアでAirbnbを活用して収益を得ている。(フロントロウ編集部)

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