アンドラ・デイのシャネルのドレスが美しい
日本時間3月1日に幕が開けた第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式は、コロナ禍ということもあり、会場に立つプレゼンターたちが遠方に移動しなくても良いように、初めてニューヨークとロサンゼルスの2会場で開催され、ノミネートされた人たちは自宅から参加。
会場に集まったセレブだけでなく、自宅などから参加したセレブたちも久しぶりの大型アワードだったため、気合い十分で美しく着飾った。そんななか、伝説のジャズシンガーであるビリー・ホリデイの伝記ドラマ『ユナイテッド・ステーツ vs ビリー・ホリデイ』で主演を務めたアンドラ・デイのドレスが、ひときわ注目を集めた。
アンドラはゴールデン・グローブ賞にノミネートされたのは今回が初めてだったのにもかかわらず、ドラマ部門の主演女優賞を受賞。そしてゴールデン・グローブ賞授賞式ではシャネル(Chanel)のオートクチュールのドレスを着用した。
ペールグレーのシルクチュールで作られ、スパンコールが散りばめられた繊細なドレス。このドレスを作るために費やされた時間は、1,080時間。上半身を覆うスパンコールの刺しゅうは、シャネルの刺しゅうを担うアトリエ、モンテックスが880時間を費やし、18万3,000個もの刺しゅうを施した。
アンドラはシャネルについて「最近母親に笑われたことなのですが、子供の頃は服も財布も全部シャネルだというフリをして遊んでいました。そして今では実際にシャネルを着ている!原点回帰したようで、とても感謝している」と語り、職人たちの魂が込められたドレスについても「とても夢のようなドレスです。1000時間以上もの時間をかけて作られたドレスであることが感じられて、だからこそ、このような職人の技に愛情と尊敬を持っています。着ている時にそれを感じます」とコメントした。
ゴールデン・グローブ賞では、俳優のデイジー・エドガー・ジョーンズもシャネルのオートクチュールコレクションで発表されたドレスを着用。花をかたどった美しいレースが無数に敷き詰められたこのドレスも、制作に415時間を費やされたという傑作。
アンドラとデイジーがゴールデン・グローブ賞の授賞式で着用したドレスは、クチュリエの魂が込められたまさに芸術作品だった。(フロントロウ編集部)