アリアナ・グランデも女性差別を受けている
3月8日は、国際女性デー。ここ数年でフェミニズムという言葉もよく聞こえてくるものになったとはいえ、まだまだ問題は多い。法的にも差別が残るなかで、多くの女性たちは、毎日毎日小さな差別にも直面している。
そしてそれは、世界的女性シンガーでも同じ。アリアナ・グランデは、2015年に米ラジオ局Power 106の番組に参加した際に、2人の男性DJから女性蔑視な質問をされたのだけれど、その対応が最高すぎると話題になった。
そこで今日は、今見ても共感と称賛吹き荒れるアリアナの対応を振り返る!
女性の問題ではなく男性の問題、アリアナが反論
この日、「フォーカス」のプロモーションのためにラジオに参加したアリアナは、雑談を楽しむなかで、DJから「メイクするか、携帯電話を使うか、どっちかをラスト1回使えるなら、どっちを選ぶ?」という質問をされた。
女性に対する超ステレオタイプなイメージにまみれた質問に、アリアナは苦笑い。「それが、女子が選ぶのに迷う2つだとあなたたちは考えてるの? 女子はこの2つから選ばなきゃいけないって、男性たちが考えてるものがそれ?」と、にこやかに、しかしその質問は良くないよと暗に指摘する反応をしたけれど、DJたちは続けて、どれくらい携帯電話を使わずにいられる?と質問。
アリアナが「何時間でも。何時間でも」と答えると、「信じられない」という失礼な言葉を発したDJに対し、アリアナは「夜ごはんを食べてる時は、そこにいて、話して、目を見ていたいからね」と説明したその時…。
「女性たち!(アリアナから)学んで!聞いて、学んで、女性たち!」と、DJが叫んだ。
最初の質問の時点で、アリアナは静かに問題点を指摘していたのに失礼な発言を続け、さらには自分たちの偏見を無視し、問題があるのは女性たちであり、アリアナから学ぶべきと言ったDJたちの発言を、さすがにアリアナは見逃さなかった。彼らの発言に間髪入れずに、アリアナはこう言い返した。
「男子たち!学んで!もう勘弁してよ…。男子も女性も、みんな学べる」
問題の責任を女性におしつけるのはおかしい。そう叫び返して指摘したアリアナの発言は、大絶賛に。
指摘されても指摘されていると気づかない、認めない。そんな人の対応に、アリアナのように苦笑いせざるを得ないまま、日々悩んでいる女性は少なくない。また、男性たちの問題であるものを、女性たちの問題にして、さらに女性間の対立をあおるというのは、醜悪なもの。
でも、差別に声をあげて良い。反論して良い。問題は何なのかを見極め、流されないこと。アリアナの行動は、そんなメッセージを教えてくれている。(フロントロウ編集部)