『パワーパフガールズ』実写版、メインキャストが発表
米カートゥーンネットワークの人気アニメ『パワーパフガールズ』を実写化する米CWのドラマにディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント』への主演でブレイクしたシンガー兼俳優のダヴ・キャメロンが出演する。
『パワーパフガールズ』は、遺伝子工学を研究するユートニウム博士が、お砂糖、スパイス、ステキなものをいっぱい混ぜて、とびっきりかわいい女の子を作るはずが、間違って「ケミカルX」という余計な薬品を入れてしまい「ブロッサム」「バブルス」「バターカップ」という最強の3人が誕生し、街で起こるアクシデントや市長のSOSに応えて、悪いヤツらに立ち向かうというストーリー。
日本でもテレビ東京にて2001年に初放送。2016年からは日本カートゥーンネットワークで放送されている。
米Varietyの既報によると、実写版では、犯罪や闘争で貴重な子供時代を失ったことに憤慨しながらも、20代の大人の女性へと成長したブロッサム、バブルス、バターカップの3人が、世界がこれまで以上にパワーパフガールズを必要とする今、再結成を果たすのか?という大筋となるという。
大人になった“ガールズ”が再集結?
今回新たにVarietyを通じて明かされたキャスティング情報によると、ダヴが演じるのは、ブルーの服にブルーの瞳、金色のツインテールがトレードマークのバブルス。
アニメ版ではお絵描きが大好きで、無邪気で泣き虫で甘えん坊。でも、怒るとめちゃくちゃ怖く、キャラが崩壊しやすい女の子として描かれた。
大人になったバブルスは、チャーミングな容姿の裏に予期せぬ強さや知性を隠した女性だそう。最初は世界を救うことよりも、有名になるほうが大切と考えているようだけど、彼女自身をも驚くような変化を遂げることになる?
ブロッサム役に選ばれたのは、マーベルのテレビドラマシリーズ『マーベル エージェント・オブ・シールド』のクロエ・ベネット。
ピンクの服と瞳にオレンジ色のポニーテールのブロッサムは、ガールズのリーダー。桜の花がパッと開いたようにしゃべり始めたので「ブロッサム」と名づけられた彼女は、冷静で正義感が強く、頭脳明晰な優等生タイプだけどプライドが高く真面目で融通が利かないのが玉にキズだった。
実写版では、少女時代にスーパーヒーローとして活躍したことでトラウマや不安を抱えてしまっているものの、なんとかしてまたガールズのリーダーになろうと一歩を踏み出す女性として描かれる。
ダヴはクロエがレギュラー出演した『マーベル エージェント・オブ・シールド』のシーズン5に出演しため、2人は本作が再共演となる。
そして、ガールズの3人目、緑色がテーマカラーのバターカップを演じるのは、ブロードウェイを中心に活動してきたヤナ・ペロー。
ケンカっ早く負けず嫌い、タフで過激な少女だったバターカップ。じつはナイーブな内面を隠していた彼女は、実写版ではパワーパフガールズの一員だった過去を隠しながらひっそりと生きている。
ダヴ、8年越しに有言実行
『パワーパフガールズ』の大ファンだというダヴは、じつは、2013年の4月にツイッターで「私はただ本当に『パワーパフガールズ』の実写映画でバブルスを演じたいだけ」と切なる願望をつぶやいていた。
I really just want to play Bubbles in a live-action Power Puff Girls movie.
— Dove Cameron (@DoveCameron) April 9, 2013
CWのシリーズは映画ではなくドラマだけれど、ダヴは今回の抜擢で8年越しに夢を叶えたことになる。
このことに自分でもびっくりした様子のダヴは「!!!」と過去のツイートを引用していた。
『JUNO/ジュノ』や『ヤング≒アダルト』、『タリーと私の秘密の時間』といった女性を主役にした社会問題を盛り込んだ映画を手がけてきたことで知られる脚本家のディアブロ・コーディと映画『スリーピー・ホロウ』のヘザー・レニエがタッグを組み、エグゼクティブ・プロデューサーと脚本を手がける実写版『パワーパフガールズ』。
人気アニメや漫画の実写化ラッシュが続くなか、頭1つ抜けた作品となるのか、期待が高まる。追加キャストや放送開始時期は続報を待って。(フロントロウ編集部)