フェミニストを公言するメーガン妃の貴重映像が公開
当時11歳だったメーガン妃が、小学校の授業で見せられた食器用洗剤の女性差別的な演出に疑問を抱き、内容の変更を求める手紙を書いて製造会社に送った時の貴重映像を、NAACP(全米有色人種地位向上協議会)が3月の女性史月間を記念して公式インスタグラムで公開した。
12歳(※番組取材時の年齢)のメーガン妃。
イギリス王室のヘンリー王子と結婚する前から熱心に女性の権利及び地位向上を訴える活動に参加し、フェミニストを公言するメーガン妃が、“性差別的な食器洗剤のCMを変えさせた”というエピソードはあまりにも有名だが、NAACPが上の動画をアップしたことで、改めて彼女がいかに熱心なフェミニストであるかに注目が集まっている。
「女性の居場所はキッチン(=家事は女性の仕事)」というメッセージを放つCMを見て、違和感を覚えたメーガン妃はそれをそのまま放置するようなことはしなかった。紙とペンを取り、食器洗剤を製造するP&Gの呼称で知られるProcter & Gambleの社長宛てに手紙を書き、「CMで『女性は油と戦う』と言っていましたが、これは料理をするのは女性だけだという意味です。それを聞いた同級生の男子が、『そうだ、女はキッチンにいるべき』と言い出しました」と、性差別なCMが先入観のない子供たちに誤った考えや価値観を植え付ける可能性があることを指摘。
メーガン妃からの手紙を受け取ったP&Gは彼女の主張に納得し、問題のCMのスローガンを「アメリカ中の女性が鍋やフライパンの油汚れと格闘している」から、「アメリカ中の人々が鍋やフライパンの油汚れと格闘している」に変更した。
その後、この件についてテレビ番組の取材を受けたメーガン妃は、そのなかでこのように語っている。
「(こういったCMを見ることで)男の子は“女の子が自分より劣っている”と思って育っていくような気がします。男の子は女の子よりも優れていると」
ちなみに、メーガン妃はP&Gの社長だけでなく、当時のファーストレディ(大統領夫人)だったヒラリー・クリントン氏や有名女性弁護士、ニュース番組のホストにも手紙を送ったそうで、その全員から返事をもらったという。
2015年に国連主催の国際女性デーのイベントに出席しスピーチを披露したメーガン妃は、この時の経験から、「テレビでも、誰かの言動でも、正しくないと思うことがあったら、手紙を書いて適切な人に送ってください。そうすることで、自分だけでなく、たくさんの人たちに大きな変化をもたらすことができます」と、行動を起こすことの大切さを説いている。(フロントロウ編集部)