メーガン妃&ヘンリー王子のインタビューに賛否
2020年3月末をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃が、世界で最も影響力のある人物のひとりで、大物司会者のオプラ・ウィンフリーがインタビュアーを務めた特別番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー(Oprah with Meghan and Harry)』に出演。
放送枠は2時間だったが、実際には約3時間半にわたって行われたインタビューでは、王室を離脱し拠点をアメリカに移した理由や、王室内の人種差別問題、一家の長であるエリザベス女王をはじめとするロイヤルファミリーの面々との関係といった、さまざまな事柄について本人たちの口から真実が語られた。
ただし、肝心のインタビューの内容については賛否両論あり、アメリカやイギリス、さらには遠く離れたここ日本でも、番組放送以来、ずっとこの件がネットニュースやテレビをにぎわせている。
渦中のメーガン妃が送った手紙の中身
じつは、例のインタビューの放送後、英ロンドン東部にあるロバート・クラーク・スクールに、メーガン妃から一通の手紙が届いていた。
We had a very special delivery this week. It has been lovely to share this letter and advice with the students and remember our International Women’s Day celebrations last year. #IWD2021 #iwd pic.twitter.com/wLDisgETwp
— Robert Clack School (@RClackOfficial) March 11, 2021
王室離脱騒動に揺れていた昨年3月、国際女性デー(3月8日)を記念して同校を訪問したメーガン妃は生徒と一緒に授業に参加したり、意見交換をしたりして楽しいひと時を過ごした。あれから1年。その時の思い出を今でも大切に心の中にしまっているというメーガン妃がしたためた手紙には、こんなことが綴られていた。
「1年前の今頃、国際女性デーと同一賃金法(Equal Pay Act)の50周年を記念して訪問した際に、みなさんにお会いすることができました。あの日を懐かしく思うとともに、この1年間、生徒のみなさんとそのご家族にとってどれほど困難な状況であったかを考えると、思い出さない日はありませんでした。
今年の国際女性デーでは、私たちが運営する非営利団体のアーチウェル財団と協力して、みなさんに身近な女性や地域社会に対する思いやりのある行動に参加して頂きたいと思っています。私たちが提案するのは、私たちの前に道を切り開いてくれた先駆的な女性たちについて学ぶ時間を持つことです。私は最近、昨年ここでお会いしたジェラルディン・ディアーのことを考えていました。彼女は私たちに大きなインスピレーションを与えてくれます。同一賃金を求める女性たちの最初のグループの一員として戦ったジェラルディンのような女性がいなければ、私たちが現在行なっていることの多くは不可能だったでしょう」
手紙はさらにこう続く。
「受け継いだものを知り、評価することで、私もあなたも新たなレガシー(遺産)を創造するためのインスピレーションを得ることができます。今日ここにいる若い女性と若い男性のみなさんは、より良い、思いやりのある未来への道を切り開き続けるでしょう。昨年、私はここでみなさんの声には世界を変える力があるとお伝えしました。みなさんがこれからも声をあげ続けることを願ってます。
小さな思いやりある行動は、永続的な変化をもたらす力を持っています。訪問時に私に親切にしてくださったみなさんに感謝しています。また、私が今でも大切する思い出を与えてくれたことにも感謝しています。それがちょっとした思い出であったとしてもです。エイカーという若者にステージに上がってもらい、彼にとっての国際女性デーとは何か、自分の人生のなかで女性をどのように称えているのかを話してもらったことを、私たちは一生忘れることができないでしょう。思わず笑ってしまうような感想もありましたね。しかし、その瞬間から得られた真の収穫は、女性が力を得て平等だと感じるために、あなた方、若い男性が果たす役割だと思います。私はあなた方が今でも同じことをしていると信じていますし、歴史の正しい側にいることを称賛します。私たちはみんな一緒です」
ヘンリー王子と結婚する前から、熱心に女性の権利及び地位向上を訴える活動に参加していた、筋金入りのフェミニストとして知られるメーガン妃。現在、世間を騒がせているインタビューの内容はともかくとして、今も昔も変わらず他者を鼓舞する姿勢に関しては好意的な意見が多い。
ちなみに、メーガン妃は手紙の最後に「みなさんから頂いたディベートチームのジャケットはカリフォルニアにもちゃんと持ってきていて、よく着ています」という、心温まるメッセージも添えている。(フロントロウ編集部)