映画『ブレードランナー』でレイチェル役を務めたショーン・ヤングが、監督のリドリー・スコットとの過去について「リドリー(・スコット)は、私とデートしたがっていた」とコメント。(フロントロウ編集部)

『ブレードランナー』レイチェル役ショーン・ヤングが暴露

 1982年に公開されたSF映画『ブレードランナー』でレプリカントのレイチェルを演じたショーン・ヤングが、本作の監督であるリドリー・スコットによってキャリアを台無しにされたと暴露した。

画像: ショーン・ヤング

ショーン・ヤング

 米The Daily Beastのインタビューに答えた彼女は、「正直なところ、リドリー(・スコット)は、私とデートしたがっていた。撮影の最初の頃、彼は一生懸命私とデートしようとしていたけれど、私は絶対にしなかった」と告白。

 続けて、「私は『結構ですー』という感じだった。その後彼が(暗殺用レプリカントである)ゾーラ役の女優、ジョアンナ・キャシディと付き合い始めたから、安心した」とコメント。

 さらに彼女は、ハリソン・フォードとのラブシーンが強引だったことについて「そのシーンを撮影した時、リドリー(のせい)だなと思った。リドリーは『ざまあみろ』というような感じだったんだと思う。私は『なんでこんなことになったんだろう?こんなことをしてなんの意味があるの?』と考えた。きっとあれは、リドリーからの仕返しだというメッセージだったんだと思う」と語った。

画像: ©︎Warner Bros./Archive Photos

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ショーン・ヤング、リドリー・スコット監督への不満

 さらにショーンは、映画『ブレードランナー』でスコット監督からの誘いを断った後、二度と仕事をしてもらえなかったと主張。「あれは奇妙だった」と言い、続けて「ラッセル・クロウを何十億回も雇っておいて、私を二度と雇わないだなんて。リドリーとは何年にもわたって好意的に接していた。彼の悪口を言ったこともない。後になって、彼を怒らせてしまったんだろうと気がついた」と明かした。

画像: ©︎ Stanley Bielecki Movie Collection

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 また、彼女は映画『ブレードランナー2049』でレイチェルがホログラムで30秒ほどカメオ出演したことについて聞かれ、「あれはとても最低じゃなかった?」とコメント。VFXによるカメオ出演についてショーンは、「私にはどうすることもできなかった」と語った。

 そして、「私を出演させないことで観客が怒るのは分かりきったことだったけど、彼ら(『ブレードランナー2049』のスタッフ)はそのこと(出演しないということ)を私に公に愚痴って欲しくないというのが本音だった。だから、彼らは私にお金を払って秘密保持契約書にサインさせ、30秒だけ与えた。私は『いいよ』という感じだった。彼らは息子のクインに『(ブレードランナー)2049』のビジュアルアートの仕事を与えてくれたから、私はすべてを許すと言った。息子は素晴らしいスキルを持っている」とコメントした。

 今回、スコット監督に対して大きな暴露を行なったショーン。一方でショーンは、別れた恋人に脅迫状を送り、つきまとったストーカー行為で訴えられたり、映画『バットマン』の続編に出演するため自作のキャットスーツ姿でティム・バートン監督の元に現れたり、招待状を持っていないアカデミー賞のアフターパーティーに参加しようとしたのを止められた際に警備員を殴って逮捕されたりといった過去を持つ。

 そんなショーンは同じインタビューで、自身のキャリアに悪影響を与えたハリウッドの男性として、スティーヴン・スピルバーグ、ウォーレン・ベイティ、ハーヴェイ・ワインスタイン、チャーリー・シーン、オリヴァー・ストーンらの名前をあげた。

 彼女の告白について、スコット監督はまだなんのコメントも出していない。(フロントロウ編集部)

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