ドキュメンタリーが話題になったブリトニー・スピアーズ
今年2月に米Huluで配信された、自身のメンタルヘルスの問題や、父ジェイミーとの後見人制度をめぐる問題に迫った未承認のドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が話題になったブリトニー・スピアーズ。
メディアやファンを含めた全世界でのブリトニーに対する過剰な熱狂がブリトニーを追いつめた、という点が軸になっているこのドキュメンタリーは、放送直後から大きな反響を呼び、ブリトニーのもとには、多くのファンやセレブからサポートの声が寄せられた。
一方で、ブリトニー本人は、ドキュメンタリーが公開されてから間もなくして、インスタグラムに「誰かの人生について自分がどれだけ知っていると思っていても、レンズの向こう側で実際にその人が送っている人生とは比べることができないの」と綴り、遠回しに『Framing Britney Spears』に触れたのみで、正式なコメントは発表していなかったのだけれど、今回、インスタグラムに長文を寄せて、ドキュメンタリーなどについて初めて正式に触れた。
ブリトニー・スピアーズが赤裸々に告白
スティーヴン・タイラー率いるエアロスミスによる「Crazy」に合わせてダンスしている動画をインスタグラムに投稿したブリトニーは、「私の人生はいつだって、推測され、観られ、ジャッジされてきた。それも、人生を通じてずっとね! 正気を保つために、私は毎晩、スティーヴン・タイラーの曲でダンスをしないといけないの。ワイルドに、人間らしさや、生きているという実感を得たいから!」と、ダンスに込めた思いについて告白。
続けて、「私はずっと人々の前でパフォーマンスをしながら、人生を晒してきたから。繊細な気持ちを持ちながら、世界を信じるのには、大きな勇気が必要なの。だって、私はメディアによって常にジャッジされ、傷つけられてきた。今だってそう!」と、常にメディアや世間から観られてきたことの辛さを強い言葉で打ち明けながら、「世界は変わり続け、人生は進んでいくけど、私たち人間はずっと弱いし、繊細なままなんだよ」とブリトニー。
『Framing Britney Spears』については、「ドキュメンタリーは観ていないけど、目にした部分だけで言えば、(この作品での)私の描かれ方に恥ずかしいと感じた。私は2週間泣きっぱなしになったし、今も時々涙が出てくる!」と、通して観てはいないものの、目にした一部だけでも、自分が受けてきた仕打ちを思い出して涙が出てきたと告白した上で、作品がきっかけとなって2週間泣いていたことも打ち明けた。ファンたちから寄せられるサポートに喜んでいると伝えられていたブリトニーだけれど、作品での描かれ方については辛い部分もあったよう。
「私は自分なりの楽しさや愛情、幸せを持ち続けるために、自分の力を使って出来ることをやっている。毎日、ダンスが喜びを運んでくれるの! 私は完璧になるためにここにいるわけじゃない。完璧なんて退屈。私は、優しさを運ぶために存在しているの!」と、自分は完璧を体現する存在ではないと続けて綴り、優しさを伝えることだけを望んでいるとこの投稿を締め括った。
ブリトニーの投稿はこちら。
ブリトニーは、絵文字をいくつも使いながらこの文章を綴っており、一見すると、いつも通りの“ブリトニー節”と呼べるような文章になっているのだけれど、そこには、普段の文章には滅多に見られないような強い気持ちが綴られている。
今回、初めてドキュメンタリーについて正式にコメントしたブリトニーは、Netflixや英BBCなどでも別のドキュメンタリーの制作が進められていることが報じられているなか、自らの口で一連の騒動について話すことを検討しているとする、関係者の証言も伝えられている。(フロントロウ編集部)