肌タイプに合わせた香水の選び方
目に見えなくても、ひそかに人の印象を大きく左右する香り。そのため、自分らしい香りを演出する香水を選びたいけれど、香水は非常に種類が多いため、どんな基準で選べばいいのわからないという人も少なくない。
そんな香水選びに困っている人に、香水を選ぶ1つの基準としてぜひ参考にしてほしいのが、自分の肌タイプに合わせて選ぶというもの。
英ラグジュアリーフレグランスブランドSt. Gilesの創設者でクリエイティブ・ディレクターのマイケル・ドノバンは「私は20年以上もの間、あらゆる人の肌に香水をつけて嗅いできた。そして、ある肌タイプには、香りに関して特定の特性があることに気づいたんだ」と米Byrdieでコメント。肌タイプによる香り方の違いを詳しく解説した。
そもそも、肌タイプによって香り方が違うのはナゼ?
そもそも、なぜ肌タイプによって香水の香り方が変わってくるのだろうか。その理由について、マイケルは「人によって、肌のpHバランスがわずかに異なるから」と回答。マイケルいわく、汗や皮脂の量のわずかな差によって、香水に含まれる香り成分が変質し、人によって香りの感じ方が変わるのだとか。
オイリー肌:フルーティでさっぱりした香り
皮脂量の分泌が多いオイリー肌には、フルーティーな香りがおすすめ。マイケルは「オイリー肌の場合、トップノートが長く持つけれど、特定の香水の成分を誇張する傾向がある」と説明。
続けて、マイケルは「私の経験上、甘い香りは皮脂に圧倒されて香りが変質することがある。一方で、フルーティーな香り(特に柑橘類)は素晴らしい。乾燥肌では消えてしまうノートも、オイリー肌ならシンフォニックになる」と語っている。
乾燥肌:濃厚でスパイシーな香り
皮脂の分泌が少ない乾燥肌には、お香やスパイスなどの濃厚な香りがぴったり。マイケルは「乾燥した肌は香りが飛びやすいため、香りが長持ちするしっかりしたベースの香水が必要」と説明。「スパイスやチュベローズのような濃厚な花の香り、オリエンタルな香りが良く似合うと思う。デリケートな香りはすぐに消えてしまうため、しっかり主張する香りを選ぶと良い」とアドバイスした。
ちなみに、繊細な香りを楽しみたい場合は、香水をつける前に無香料の保湿クリームやボディオイルを肌に仕込むのもアリ。香り成分をしっかりキャッチし、香りを長持ちさせてくれるとマイケルは言う。
香水のプロが教える肌タイプに合わせた香りの選び方。これから新しい香水を買うという人は、ぜひプロの意見を参考にしてみては。(フロントロウ編集部)