ジョニー・デップの愛娘であるリリー・ローズ・デップが、父ジョニーと再び共演したいかどうか質問される場面があった。言葉を選びながら回答したリリーのコメントが複雑。(フロントロウ編集部)

キャリアの行く末が心配されるジョニー・デップ

 自身を元妻アンバー・ハードに対して暴力を振るった「妻を虐待する者(Wife Beater)」と呼んだイギリスの大衆紙を名誉棄損で訴えた裁判に敗訴した俳優のジョニー・デップは、これがきっかけとなり、過去2作にわたって出演し、3作目への出演契約も結んでいた映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズからの降板を余儀なくされた。

画像: キャリアの行く末が心配されるジョニー・デップ

 ジョニーは、アンバーへのDV疑惑を一貫して否定しており、その後、この判決を不服として上訴したものの、申請は棄却。アメリカではアンバー本人を相手取った損害賠償を求める裁判が予定されているが、4年以上におよぶ泥沼裁判はジョニーのキャリアにとって強い逆風となり、代表作の1つであるディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの最新作へのカメオ出演にも暗雲が立ち込めていると報じられている。

 2020年に公開された映画『ミナマタ』への主演とアニメ『Puffins(原題)』でパフィンという鳥の主人公の声を担当して以降、ジョニーが新たな作品の制作に取りかかっているという情報はなく、ジョニーのキャリアがすっかり停滞してしまったと見る人も多い。


父ジョニーと「今後共演したい?」 娘リリー・ローズ・デップの答えは…

 ジョニーと前パートナーで歌手のヴァネッサ・パラディの第1子でモデル兼俳優として活動しているリリー・ローズ・デップは、ジョニーと共演した2016年のコメディ作品『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』で映画初主演を飾ったことでも知られる。

 そんなリリーは、4月9日に米公開される映画『Voyagers(原題)』で『X-MEN』シリーズのタイ・シェリダンとダブル主演を果たしているのだが、同作のプロモーションのために応じた米ETとのインタビューで、父ジョニーと「今後、再共演したいと思う? 」という質問を投げかけられた。

画像: 父ジョニーと「今後共演したい?」 娘リリー・ローズ・デップの答えは…

 まったく動じない様子で、ジョニーとの再共演の「可能性が無いとは言わない」と答えたリリーは、ジョニーだけに関わらず、誰と共演するかは自分にとっては作品に参加するうえで「最優先事項ではない」とコメント。

 「私が興味を惹かれるのは、自分が演じるかもしれないキャラクターについてと、その人が伝える物語について。物語に次々にキャストが配役された時、それは、また、考慮すべき別の事柄になるけど。でも、もちろん、私は偉大な俳優たちと仕事がしたい」と、言葉を選びつつも、遠回しにジョニーを”偉大な俳優“と呼んだ。

 リリーはアンバーがジョニーからDVを受けたと告発した際も「父は私が知るなかで最も愛にあふれた人で、私や弟に対して素晴らしく、それ以外の何ものでもなかった。父を知っている人ならば全員がそう言うはず」とインスタグラムを通じてコメントし、世間から批判されたジョニーを常にサポートしてきたことで知られる。

イギリスで行なわれた名誉棄損裁判でも、当初、裁判所前に出向いてジョニーの無実を訴えるためにスピーチをすることを計画していたが、ジョニーの法務チームに止められたため、実現しなかったと伝えられている。


リリーにとって「名声」とは?

 ハリウッド屈指のトップスターであるジョニーと本国フランスではアイコニックな存在である母ヴァネッサを両親に持つリリーは、幼い頃から名声というものがもたらす影響について肝に銘じながら育ったという。

画像: リリーにとって「名声」とは?

 「名声っていうのは、私たちが大好きな事をやるうえでついてきてしまう、ばかげた副作用みたいなもの」と語るリリーは、普通の家庭の子と同じように反抗期があったことを明かしながら、こんな風にも語っている。

 「いつも完璧でいるなんて無理。完璧な人なんていない。それは人生における事実。それでも、分別を持って生きるために重要なのは、自己認識をしっかりと持つことと、自分のことを深刻に考えすぎるあまり、自分を疑わないこと。自分がとってしまった行動に関して、内省したり、『こうできたはず』と考えるのは良いことだけど」。

 このリリーの名声に関する言葉が、彼女自身だけでなく、どことなく父ジョニーについても語っているように聞こえると感じる人は少なくないはず。(フロントロウ編集部)

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