『シン・エヴァ』の2020年代に、1997年の『夏エヴァ』を劇場上映
新型コロナウイルスの大流行のため多くの劇場が営業を停止しているアメリカで、その“コロナ事情”を利用した男性がいた。
「自分がいる地域の映画館が経営を続けるためにプライベートスクリーニングのために劇場のレンタルを始めた。何をすれば良いかすぐにわかったよ」
米掲示板サイトRedditにそう投稿した男性が一緒に公開した写真に写っていたのは、20年以上前に日本で劇場公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が、2020年代のアメリカの劇場のスクリーンに映し出されている様子。
自宅近くの劇場がコロナ禍の苦肉の資金調達策として個人向けに劇場を貸し出していることを知った男性は、昔の作品を劇場で見られるチャンスと、すぐにお金を払って劇場をレンタル。そして、自分だけのために『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を巨大スクリーンに映し出してもらった。
TOHOシネマズ渋谷や新宿ピカデリーに導入されているサウンドシステムであるDolby7.1で本作を見た男性は、「高音質な環境で見ると、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』のサウンドデザインの素晴らしさを実感した。例えば、NERV本部の大音量スピーカーで何かが語られるときは、実際に自分の上にあるスピーカーシステムから聞こえてくるように聞こえる。レイがシンジに質問しているとき、彼女が音声チャンネルを頻繁に切り替えるから、まるで彼女が視聴者の頭の中にいるように見える。Komm, susser Todは、音が劇場の周りの円形パターンのスピーカーに切り替わっていく、かっこいい“スパイラル効果”がある」と大興奮。
アメリカではAMCやCinemarkをはじめ多くの劇場が、コロナ禍におけるビジネスとして劇場のプライベートレンタルを行なっている。今回の劇場のレンタル料金は最大10人が入れて200ドル(約2万2,000円)だったそうで、食べ放題飲み放題のポップコーンとソーダがついてきたという。8人で参加した男性は、「1人25ドル(約2,750円)。映画代としては少し高めだけど、何を見たかを考えると間違いなくその価値があったね」とした。
男性の投稿には当然のことながら、多くのユーザーから「羨ましい」「これをやるのが人生における目標」などと、羨むコメントが寄せられた。(フロントロウ編集部)
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